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「ナチュラルな笑顔とカービィなボディが魅力的」と人気を集めるプラスサイズモデル、イスクラ・ローレンス"ボディアクティビスト"としての顔も持つ彼女は、「ボディ・イメージ」の改革を広めるべく、写真修正に反対したり、過去には、ニューヨークの地下鉄内でストリップを披露し「美しさの定義」について熱烈に主張したりしたことも。

そんな彼女が広告塔を務める、アメリカンイーグルから発売されたランジェリーブランドエアリーAerie)』と、さまざまな体型、サイズ、年齢、人種のモデルを起用し、ポジティブイメージを発信している組織『ザ・オール・ウーマン・プロジェクト』が、共同イベントを開催!

そこでコスモポリタン アメリカ版のインタビューが実現! 今まで語られなかった「性病検査」のストーリーから「ボディ・イメージの大切さ」まで、女性の体を大事に思う彼女らしい言葉がつまった最新インタビューをコスモポリタン アメリカ版からご紹介。

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ファッション業界で「修正写真に反対」

――「修正しない写真のほうが美しい」と気づいたのはどんな時?

ファッション業界で生きていく上で、私自身の自然のままの体型をキープすると決めた後、一番はじめに挑戦したのが、"写真修正一切なし"のカレンダーを作ることだったの。12人の女友達と一緒にね。きっかけは、子宮頸癌の資金を集めるためよ。私が表舞台に出る前に撮影したものだから、あまり知られていないかも?

――子宮頸癌の資金集めだったんですか…? それは初耳です。

45年前のことよ。まだ私がモデルとして充分な"細身"体型じゃないって言われていて、さんざんだと思っていた頃の話ね。私の周りには、「人種」も「サイズ」もみんな違う、一人ひとり個性溢れる魅力的な女友達がたくさんいたの。だから、いっそ「私たちで独自のカレンダーを作ったらいいじゃない♡」って考えついたのよ。完成するまでに、苦労ももちろんしたけれど、出来上がってわかったの。修正ナシの写真のほうが断然キレイだって。それからかしら…画像修正には反対しているわ。

――でも、なぜ「子宮頸癌」をそれまで気にかけているの?

私の親友が29歳という若さでこの世を絶ったの。パップテスト宮頸癌を発見するために使われる検査)を一度も受けに行っていなかったの、彼女…。私たちの年齢って、婦人科に行って検査するって、やっぱり抵抗を感じる女性が多いわよね。私自身、初めて検査に行ったのが23歳の時で、すでに「境界線」って診断されたわ。だから、それからは6カ月ごとにチェックしてもらっているの。HPV(ヒトパピローマウイルスという性病の一種)には気をつけるようにもしているし。

乳癌は、わりと話のトピックにあがるけれど、それに比べて"子宮頸癌"って、もっとセンシティブな話じゃない…? だからこそ、若い世代の女の子には、この病気のことをきちんと知ってもらいたいの。恥ずかしがらないで、安心のためにも検査に行って下さいね!

体についてのポジティブなメッセージを発信する理由

―― 『エアリー』の看板モデル(修正せず)を務める上で、「ボディ・イメージ」について質問を受けるとこも多々あると思います。同じトピックの繰り返しで大変じゃないですか…?

そんなことないわ♡ 今日だって、ある女の子に「どうしたらそんなに自信をもてるんですか?」って聞かれたの。人の体型って個人個人が悩んでいる事だし、イライラなんてしないわよ。今までに何百人っていう子から同じような質問をされてきたけれど、毎回聞かれる度にワクワクするわ! 質問してくれる子によって、答え方も異なるから、話せば話すほど、話題が広がるの。だからこれからも遠慮なく何でも聞いてね♡

――最近、ケンダル・ジェナーやジジ・ハディッドなどの若手モデルが注目されていますが、何かコメントはありますか?

そうね、それぞれが正直に心を開いて何かをシェアするのは、いいことだと思う。やっぱり、女性にとって…男性ももちろんだけれど、アイコン的存在のモデルに憧れる若者がいるのは本当だし、だからソーシャルメディアが画期的なのよね。その人それぞれの個性を活かせる場だから。

――細身なランウェイモデルが、"スキニー"ということに批判された時、イスラクさん自身どう感じますか?

(自分自身の体や美しさを見下してしまう)"ボディ・シェイミング"は、体型関係なく、どんなサイズのモデルにも起こりうるの。以前行ったプロジェクトで、私よりもスリムな女の子の画像を投稿したら、逆に彼女達が"細い"ということを恥じることになってしまったし…。

――ルックスがすべてだと思う?

そんなことないわ。細くても太くても、見た目がどうであれ、答えはないの。一番大切なのは自分の体を、自分で大切にしてあげること。だから私は、いつも"健康"に気を使って、みんなにもサイズなどルックスよりも「セルフケア」の大切さについて皆に伝えたいの。健康ナシでは、何も始まらないでしょ?

理想のボディと言われることについて

――今となっては、instagram「イスクラ・ローレンス=パーフェクト・ボディ」というイメージが強くなりましたが…?

だからYouTubeチャンネルを始めたの、みんなに直接メッセージを伝えるために。私(イスクラさん)みたいになりたい」というのが最終目的ではないわ。理解してもらうのって本当に難しいけれど、あくまでも「"あなた"という自分自身を受け止めてあげて、愛してあげて、そしてあなたでいることが"美しい"と感じてもらいたい」…だから、私の体型やキャリアなどを通じて、私自身への愛し方を、皆さんに伝えてきたの。私のこれまでの経験が、1人でも多くの人の心に届くと嬉しいわ。

――「スタンダードサイズ」は何を定義に決められると思いますか?

スタンダードサイズなんて存在しないわ。撮影で、たくさんのアウトフィットを試着してきたけれど、サイズ「6」の時もあれば、サイズ「12」の時もある。ワンサイズの時も、もちろんあったわ。大切なのは、何号かというナンバーではなく、自分自身にフィットするサイズを選ぶこと。小さいサイズを無理して着るよりも、キレイなシルエットに見えた方が、断然ステキよ! サイズは関係ないわ♡

――最後に…プラスサイズの代表モデルとして活躍中ですが、自身のボディで「もっとココがあれば…」と何か願望はありますか?

そうね、面白い質問だわ。正直「もっとセルライトがあればよかったな」って思ったことはある(笑)。そしたら、もっと大胆にボディ・イメージの主張ができるでしょ? でも、私はそのままの私が好きよ。だってこの姿が私、イスクラ・ローレンスだもの♡

大切なのは、見た目よりも健康。健康あっての楽しい人生。彼女をはじめ、勇気ある多くのボディアクティビスト達の活動によって、「理想のボディ」の定義が変化しつつある時代。みなさんも、今の自分を愛してみませんか?