"ダイエット"や"減量"というと、多くの人はカロリー制限を考えがち。確かに摂取カロリーが消費カロリーより下回ると、体重減少にはつながるけれど、必ずしもそれが正解とは言えないよう。

「炭水化物を極端に排除し、低カロリーの食事を心がけ、ジムで運動に明け暮れることが健康的なボディを作る方法ではない」。コスモポリタン イギリス版では、これを自らの身体で証明した女性を紹介。

オーストラリア人女性のマダリン・ジョルジェッタさんは今年はじめ、パーソナルトレーナー、ケイラ・イッツィーンズさんの提唱するBBG(ビキニ・ボディ・ガイド)の高強度なワークアウトをスタート。その様子を記録しては、Instagramにアップしてきたのだとか。マダリンさんはそれと同時に、低カロリーの食事法も実践。だけど栄養学者やパーソナルトレーナーとの面談で、ダイエットが思ったほど効果がないことが判明。その理由は、当時の彼女が、体が必要としている十分なカロリーや主要な栄養素(※1)を摂取していなかったから。

(※1:エネルギーを作り出す炭水化物に、お腹を満たす脂肪、そして筋肉の増加や修復に有効なタンパク質を指す。詳しくはこちら

マダリンさんはSNSへの投稿の中で、それまでの自分は量的にも健康的な食事をしていると思っていたのに、体にとっては不十分だったと告白。この衝撃的な事実に、フォロワーからもかなりの反応があったそう。

「1日に800キロカロリーの食事を摂っていたころは、自分が健康だと思っていました。体に良いといわれる食品を口にしていたのですが、主要な栄養素はほとんど摂れていなかったんです。そこで@myfitnesspalで自分の食事をチェックしてみたところ、タンパク質と炭水化物が足りていないことがわかり、衝撃を受けたんです」

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マダリンさんはまた、「パーソナルトレーナーと栄養士に連絡をとり、自分に必要な主要栄養素を指導してもらいました。彼は(食事の)50%を炭水化物にしたほうがいいと言いましたが、それは私にとって驚くべきものでした!」とコメント。

「それまでの私の食事で、炭水化物の割合はたったの10%でした。だからその割合を50%にすれば、間違いなく太ると思っていました」

「それから、すべてのカロリー計算に躍起になりました。エクセルを使って1週間の自分の平均的な摂取カロリーを記録しているのですが、主要な栄養素を記入し始めた最初の週の摂取カロリーは平均で1000キロカロリーをやや超えるくらいでした。自分の体に必要な量の食事をするのはとっても大変でしたね。自分の机に昼食を置き、3時間かけて食べていましたから。一度では到底、食べ切れませんでした」

「今、私の胃はかなりの量の食事を受け付けるようになりました。最高です! 2週間目には1日に1,600キロカロリーを摂取できるようになったんです! 体がそれに慣れるのに、そう時間はかかりませんでした。ですがあまりの忙しさに、昼食抜きになる日もあります。そして、そこで"今日はあまり食べなかった(からダイエットには良かった)"と思ってしまう自分もいるのです」

「主要な栄養素の記録をつけるのは楽しいです。そうすれば、もう少し食べなくちゃ、さあジャガイモを3個食べよう!となるわけですから。それに、健康で過ごせた日は自分を褒めてあげたくなります。体重を減らすために栄養が足りない状態に陥るのは、決してオススメできません。私が長いことやっていた、誤った方法を繰り返さないで下さい。サツマイモを食べても問題ないのに、サラダだけの生活なんてしてほしくないんです。もっと食べて、美しい体を作るという考えに切り替えてみて。きっと効果がありますよ」

マダリンさんの食生活の切り替えがうまくいった理由について、栄養管理のカウンセリングなどを行う<Robin Barrie>の栄養士でパーソナルトレーナーのロビン・カイデン栄養管理士は<SELF>に、「炭水化物は体のエネルギーを作る主要な要素です。十分な量を摂取しないと、体は筋肉内のタンパク質をエネルギー源にしようとしてしまうでしょう」と解説。

というわけで、炭水化物、そして摂取カロリーの量を増やすことは、マダリンさんの体の機能を高め、筋肉を作り、脂肪を燃焼させることにつながったよう。つまり過剰なほどのカロリー制限は、かえって体に悪影響を及ぼしてしまうということ。

代謝や活動量などには個人差があるので、マダリンさんの方法が万人向けだとは断言できないけど、ちゃんとした食事を摂って、適度な運動をすることの大切さは伝わったのではないでしょうか。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN UK