時差ぼけのせいで睡眠障害に陥るのはよくあることだけど、時差が月経周期にも影響を及ぼすことを知っている人は少ないのでは?

コスモポリタン イギリス版では、長距離の移動で体調を崩さずに済むようにと、生理日管理アプリ<Clueの研究者が、長時間フライトが生理にどう影響するのかを説明しています。

1.サーカディアンリズム(概日リズム)が崩れる

サーカディアンリズムとは人の体内時計の1つで、このリズムにホルモン分泌が関わっているため、月経周期に影響が出るとのこと。標準時間の異なる地域へ旅行すると、本来なら夜のはずなのに日光にさらされることになり、リズムが乱れてしまいがちなのだとか。

おもちゃの駒がクルクル回りながら、大きな円を描いているところを想像してみて。駒本体の回転がサーカディアンリズムで、駒が描く大きな円が月経周期だとしたら…駒がバランスを崩せば、大きな円のサイズと形は変化するはず。

2.睡眠不足はストレスにつながる

時差ぼけの症状には、寝付けなくなったりすぐに目覚めたりする睡眠障害、日中に感じる眠気、集中力の低下、疲労、方向感覚の喪失、注意力の低下、消化障害などがあり、そのすべてが月経周期を乱す要因になるそう。また睡眠不足は体にストレスを与え、そのストレスがホルモン分泌を乱し、月経周期にも影響するのだとか。

3.東へ移動するときは気をつけて

時差ぼけの度合いは、移動距離よりも移動する"方角"に、より影響を受けるのだそう。西から東へ移動する方が症状は強まり、その持続時間も長くなるのだとか。人間の体は、1日が"短くなること"に適応しにくいらしく、東へ移動すると時間が失われてしまうため、症状も重くなる可能性が高い、というわけ。

4.サイクルが元に戻ることも

標準時間帯を越えて移動したとき、ホルモンバランスが戻るまでには時間が必要。でもその場所に居続ければ、1~2日で通常のサイクルに戻ることもあるのだとか。症状が長引くのは、移動を繰り返したり、睡眠障害に悩んでいたり、交代制で夜勤をしている場合など。小さな電灯でもホルモン変化を引き起こす原因になるらしいので、iPhoneはベッドに入る前に手放すのがよさそう。

【フライトの際の対策法】

生理が遅れることも想定に入れておく

バカンス後に生理が遅れると、「旅行先でのロマンスが、幸せな思い出で済まなくなるんじゃ…?」と気が気でないかもしれないけど、パニックを起こさないで。1~2日程度の遅れなら、普通に起こり得ることなので問題ないそう。

妊娠可能期間かどうか把握しておく

排卵日が近いかどうかを意識すること。妊娠したい人もしたくない人も、妊娠可能期間は通常より妊娠する可能性が高まることを認識して、それ相応の行動を。

準備しておく

予定日に当たらなくても、念のため生理用品の携帯を。アプリケーターつきタンポンなど、海外に行ったら普段使っているような生理用品を売っていないことも。痛み止めやその他の必要な薬も持っていくのがオススメ。

記録は臨機応変に

時差による影響で生理が遅れた場合、生理日管理アプリに反映すると今後の予測日が狂ってしまう可能性があるので、1~2日程度のズレなら反映させないほうがいいのだとか。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Yuko Oguma

COSMOPOLITAN UK