20代女子に多い!?「過敏性腸症候群」の基礎知識10

健康的な生活で症状を改善!

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過敏性腸症候群は、20代の女性に最も多く見られるといわれており、便秘や下痢、胃けいれん、むくみなどを引き起こす疾患でありながら、診断が難しいと言われるもの。

そこで、胃腸専門医療機関 St Mark's Institute for Bowel Disease の顧問胃腸科専門医アナ ・ウィルソンさんがコスモポリタン イギリス版に教えてくれた、過敏性腸症候群の基礎知識を紹介します。

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1"機能性消化管障害"としても知られている

「過敏性腸症候群は、機能性消化管障害とも呼ばれます。これは、排便習慣の変化によって起こる症状の組み合わせからなります。便秘がちな人もいれば、下痢しがちの人も、腹痛が多い人もいます。過敏性腸症候群と診断できる特定の症状があるわけではないので、これは除外診断とも言えるものですが、この症状の人々が必ず満たす基準はあります。それは、腸の活発化によってしばしば痛みが消えることです」

2物理的に特定できる器質的な問題があるわけではなく、ストレスと関連している

「なぜこのように症状が分かれるのか、私たちにも原因はわからないのです 。ただ、腸と脳の間には密接な関係があり、脳腸相関と呼ばれています。緊張や興奮で胃のあたりがざわざわするのが、その証拠です。努力家や心配性の人々に、より過敏性腸症候群の症状が見られるようです。不安な人ほどより過敏性腸症候群になりやすく、そうでない人はそれほどではありません」

3.確実な予防法はない

「過敏性腸症候群は本当によくある病気です。腸の痛みを訴える患者さんの約50%が過敏性腸症候群なのです。ストレスによってもたらされ、ストレスによって悪化します。性格を変えることはできませんが、瞑想や心を落ち着かせるような生活習慣をすすめています。食生活を改善することでも、症状は軽減します」

420代女性に多い

「通常、2030代に多く見られます。男性より女性に多いようです」

5.食物不耐症とは関係ないが、症状は似ている

「食物不耐症はとても興味深いものです。過敏性腸症候群の症状と同じなのです。あらゆる刺激に対する腸の反応の仕方が限られているので、同じ症状が出るのです。でも、食物不耐症は必ずしも過敏性腸症候群を引き起こすわけではありません。

食物不耐症はアレルギーとは似て非なるものです。特定の食べ物に対するアレルギーにはそれぞれのタイプがあります。グルテンに対するアレルギーなら、体が抗体を作り、腸が破壊されるため、栄養が吸収できなくなります。ピーナッツアレルギーなら、全身性のアレルギー症状であるアナフィラキシーが出ます」

6.排便習慣に変化がみられる

「過敏性腸症候群の診断を下すためには、3カ月以上症状が続くことが必要です。ですから、私たちは便秘や便通異常、不快感の症状について説明します。重要なのは、排便習慣に変化が起こったかどうかです。もし、あなたの便通が元々2日に1度で、それによってむくんだり、けいれんを起こしたりしていないのなら、問題ありません。問題は、ここ数カ月の間に排便回数がどんどん減っているというように、排便習慣の悪化が見られる場合です。私たちは必ず、過去3カ月の間に、腹痛や腹部の不快感が最低でも3日間続いたかどうかを聞きます。痛みは通常排便後に起き、排便習慣が変わったときから始まります。便秘や下痢、あるいはその両方が起こるだけでなく、多くの場合、むくみやけいれんもあるようです」

7.思っている以上に多い

「一般化するのは難しいのですが、クリニックを訪れる患者さんの半数ほどが過敏性腸症候群を患っています。残りの半数は炎症性腸疾患や大腸ガン。過敏性腸症候群は、圧倒的に多い病気だと言えます」

8.完治は難しくても、症状を和らげることはできる

「これという治療法はないのですが、過敏性腸症候群にかかりやすい人々の傾向はあります。それは、ストレスを感じやすいことで、それを取り除けば過敏性腸症候群も収まります。もっとも、例えば数年後に再びストレスが増えれば、過敏性腸症候群にかかることはあり得ます。最初に過敏性腸症候群を患ったときは便秘に苦しんだ人が、次は胃痛を訴えることもあります」

9.健康的な食生活によって症状を軽減できる

「健康的でバランスのとれた食事は症状を和らげます。繊維をたくさん摂り、大量の水を飲むこと。むくみを引き起こすような、アルコールや糖分の高いもの、炭酸飲料、カフェインの摂りすぎに気をつけること。ニコチンはけいれんを悪化させることがあるので、タバコも避けましょう。また、運動をすると気分が良くなります。ごく普通の健康的な生活でいいのです。

過敏性腸症候群によるむくみがあり、他には症状がない場合は、運動は非常に効果的です。ただし、セリアック病を患っていて、甲状腺が機能していないということはないか、必ず確かめておきましょう。一般医は通常、初診で検査を行い、むくみの原因を特定します」

10.自己診断をしない

「過敏性腸症候群は非常によくある病気ですが、自己診断を下す前に、何か別の病気が隠れていないか、必ず確かめましょう。不耐症なのか過敏性腸症候群なのかを見きわめるため、一定の食物を制限し、再び導入することで、病名を特定します。

人間はそれぞれ違うので、ある人々はむくみを起こしやすいし、ある人々はグルテンを含む食品 、市販のケーキ、小麦などに不耐を起こしやすいのです。ラクトース(乳糖)を含む乳製品は、さらに激しい症状を引き起こします。過敏性腸症候群とわかったら、食生活を見直すことで、症状は軽くなります。低FODMAP(フォッドマップ)食事法は、過敏性腸症候群に有効です。FODMAPとは、グルテンやラクトース、特定のフルーツや野菜に含まれる、オリゴ糖、2糖類、単糖類、ポリオールを指します。これらは腸で消化されにくいため、摂取を抑えることで、腸の働きを助けるのです」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US

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