体型や"服のサイズ"を気にしている人は多いはず。特に、テレビやInstagramで見事なボディを披露しているモデルを基準にしてしまうと"痩せている=標準体型"と思いがち。

昨年出版された『International Journal of Fashion Design, Technology and Education(ファッションデザイン、テクノロジー、教育の国際学術誌)』によると、現在のアメリカ女性の平均サイズは16と判明したんだそう。にもかかわらずサイズ16の女性たちは「太り過ぎてる」「痩せなきゃ」と思っていることが多いのだとか。

そこでコスモポリタン アメリカ版では、サイズ16の女性たち6人を直撃。"標準サイズ"であるにも関わらず体型に悩んだ過去がある彼女たちが、いかにしてサイズに囚われる苦悩を克服したかについて語っています。

これはThird partyの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ミーガンさんの場合

Q:成長期に、体の変化をどう感じた?

「自分の体が大好き!という人はあまりいないと思うけど、特に中高生のときはツラかった。私の場合いろんなビューティーコンテストに出場していたこともあり、いつも『痩せなきゃ』と自分に言い聞かせていたんです。『足が短い』『腕が太すぎる』と言われることも多かったし、当時自分は醜いと思っていました」

Q12歳のころの自分に、今言ってあげたいことは?

「『大丈夫、歳を重ねるごとに人生は良くなっていくから』って言ってあげたい。実際、今は自分自身の良さをちゃんと理解しているわ」

Q:"セルフイメージ"に悩んでいる女性たちへのアドバイスはありますか?

「毎日鏡を見て、自分をほめてみて。例えば『今朝は眉メイクがキマってる!』『今日着けてるイヤリング、すごく似合ってる』とかね。自分をほめつづけることで、自分自身をそういう目線で評価できるようになるから」

ハダーサさんの場合

Q:成長期に、自分は標準サイズだと思ってた?

「いえ、子どものころから自分は太っている方だと思っていたし、太っていることを理由にいじめられていました。脂肪や"肉割れ"のない、スラっとした体型が標準だと信じていました。クラスメイトやテレビに出てくるタレントなど、いつも他の女の子たちと自分の体を較べていたんです。でもティーンエージャーがこんな風に思うって、間違っていると今は思うわ」

Q:そんな気持ちをどうやって克服した?

「克服するまでの道のりは長かったけど、モデルの仕事をしたことは大きな助けになりました。"プラスサイズモデル"をしたおかげで、似た体型の女性たちに出会えました。そして太っていることは何ら恥じることではないし、自分の体に自信を持つべきなんだと思えるようになったんです」

Q:今も「何とかしたい!」と思っている体の部分はある?

「二の腕のぜい肉かな…でも、それももうほぼ受け入れることができています。最近、腕を露出するタイプの服を着るのに抵抗がなくなってきたから」

ステファニーさんの場合

Q:成長期に、体の変化をどう感じた?

「海に泳ぎにいったとき、友だちと較べて自分が太っていると知ったんです。そして『太っていることは良くないこと』『私は痩せるべき』と感じました。その後何年も自分の体型を受け入れられませんでした」

「私は子ども時代から摂食障害だったんです。12歳のときにはすでに『痩せたい』と思っていて、エクササイズビデオを見ながら運動していました。高校生のときに年齢をごまかしてダイエットピルを買おうとしたこともあります。大学に入ってからは過食しては嘔吐の繰り返し。これがもっとも手っ取り早く痩せられる方法だったんです。加え、下剤も使っていたし、1日中運動ばかりしていた時期もありました」

Q:過去のそんな気持ちをどうやって克服した?

「ここ数年で、やっと自分の体を受け入れることができるようになったんです。社会が変化したことで、ボディイメージに対してポジティブに考えられる土壌が生まれたんだと思います。SNSで自分と同じような経験をし、そして克服した人を探すことも簡単にできるので、彼女たちの投稿に励まされ、私自身もポジティブなコメントを投稿するようになりました」

Q:"サイズ16"であることを、今どう思う?

16はただの数字でしかないんです。ブランドによって実際の大きさは異なるし、サイズがいくつであれ自分自身がハッピーであることが何より大切だと思います。多くの人は"美"は外見によるものだと思っているけど、それは間違い。幸せな人は皆美しいんです」

サリーアンさんの場合

Q:成長期に、体型を気にして着れなかった服はあった?

「私は縦にも横にも大きかったので、かわいらしい服は着る資格がないと思っていました。ファッションの広告は細いモデルばかりだったし、ジーンズとダボダボのシャツばかり着ていました。私はハワイ育ちだけど、水着も絶対着なかった。ショートパンツとTシャツ姿で泳いでいました」

「でも大学進学を機にNYに移り、そこでプラスサイズの女性たちがおしゃれに着飾っているのを見たんです。そして『私にもできるかも…』と思うようになりました。少しずつですが今まで着なかったタイプの服にも挑戦するうちに、私自身も体型についてポジティブに考えられるようになりました」

Q:おしゃれをするようになって変わったことは?

「太ってるとフェミニンな服や体にぴったりする服を避けがち。私もファッショナブルな人だと思われてはいなかったはずです。でも今は考え方が変わり、体の線を出す服にも挑戦するようになりました」

「実は最近、少し大きめの毛皮のコートを買ったんです。これは私にとって次のステップ。これまでは少しでも体型をカバーする服を選んできたけど、これからは太って見える服でもためらわずに着ようと思っています」

Q:体型に悩む若い女性へのアドバイスはありますか?

「そのままのあなたが何より美しいのだから、おしゃれすることを諦めず、自分に似合うものをぜひ探してみて。サイズなんて気にしちゃダメ。サイズを気にすることで人生を台無しにしないでほしい」

ラエさんの場合

Q:成長期に、どんな服を着ていましたか?

「男の子みたいな服ばかり着ていました。バスケ用のパンツとLサイズのTシャツが定番。何を着てもどうせ似合わないから、色や形はまったく気にしていなかったんです。ぴったりする服は避け、ただ自分の体型を隠すことに必死でした」

Q:あなたが変わったきっかけは?

「人はそれぞれ違っていいし、才能も個性も違うんだと気づいたんです。そしてやっと自分自身と自分の体を受け入れることができました」

Q:自己評価が低いことで悩んでいる女性たちへのアドバイスは?

「まず自分を他人と比較することをやめましょう。そして自分の長所を11つノートに書き留めてください。毎日これを続けることで、自尊心が生まれるはずです」

オードリーさんの場合

Q:成長期に、自分の体型をどう思っていましたか?

「私は養子として引き取られ、(人種が違う)白人のコミュニティーで育ちました。思春期になると私だけ胸やお尻がどんどん大きくなったので、私は人と違うし、太っているし、痩せなきゃならないと思い込んでしまったんです」

「子どもは誰でも、『受け入れられたい』という気持ちが強いもの。私は普通でいたかったので、自分が人と違っていると認識するのはツラいことでした」

Q:体型のことでいじめられた?

「胸が大きいことで男の子によくからかわれました。『胸の谷間で缶をつぶせるんじゃないか?』なんて冷やかされることも。性的なことも言われたし、胸を触ろうとした子もいました」

「私は自分の体を恥じるようになりました。敬虔なクリスチャンとして育ったので、肌をあまり露出しないように教えられてきました。そんな私が胸をからかわれたのですから…何か悪いことをしているかのように感じていました」

Q:どうやって過去を克服した?

「高校卒業後に彼氏ができたんです。そのことで『受け入れられている』と感じ、私自身も自分を受け入れることができるようになりました。自分は美しく、ありのままでいいんだと思えたんです。そしてセックスするようになると、自分の性や大きな胸にも違和感を感じなくなりました」

Q:体型に悩む若い女性にアドバイスしたいことは?

「自信を持ってと言いたい。あなたはそのまま、ありのままで美しいのだから」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US