ズキズキと痛む頭、カラカラに渇いた口の中、部屋の景色はぐるぐる回り、朝の光が目にしみて、こみ上げる吐き気にバスルームへ駆け込む…。こんなひどい「二日酔い」の症状、あなたも1度は経験したことがあるのでは? 昨夜飲み過ぎたんだからしょうがない…というのは、ある意味正しい考え。土曜日の夜遅くにテキーラを何ショットも飲み干しておいて、気持ちのよい充実した日曜日を迎えようなんて、逆立ちしたって無理な話!

でも実は、無意識のうちに二日酔いをひどくさせている要因もあるのだとか。飲むお酒の色から、おつまみの種類まで、二日酔いを悪化させる驚きの6つの原因をコスモポリタン イギリス版がご紹介。これらを押さえておけば、少しはマシな朝が迎えられるかも!?

1.色の濃いお酒を飲む

「お酒の色や味は、アルコールが発酵するときに生じるものによって決まります」と、イギリスの慈善団体<ドリンクアウェア>でチーフ・メディカル・アドバイザーを務めるポール・ウォレス教授。「比較的に、濃い色合いのお酒(赤ワイン、ラム、ブランデーなど)を飲み過ぎると、二日酔いのキツさが増す傾向にあるようです」。つまり、ピノグリージョの白ワインをしこたま飲むことでも二日酔いになりますが、ピノノワールの赤ワインをしこたま飲むと、もっとひどい二日酔いになるということ。これからお酒を選ぶときは、色を気にしてみるのも手かも。

2.水を飲まない

これはよく言われていることで、"意外な新事実"ではないはず。でも、水を飲むといいと知っていながら、飲まない人がどれだけ多いことか!

お酒に含まれるエタノールは、脱水症状の引き金に。目が覚めたときの絶望的なのどの渇きは、これが原因。お酒と水を交互に飲むだけで、あのつらさを最小限に抑えられるかも。

「水やソフトドリンクをたっぷり飲むと、体内の水分を補うことになり、二日酔いになりにくいだけでなく、飲み過ぎを防ぐ効果も期待できます」とウォレス教授。お酒1杯につき水1杯を飲むというルールを守れば、飲むペースもゆっくりになるはず。一気に飲んで、二日酔いの恐ろしい世界へまっしぐら、なんてことはなくなりそう。

3.塩分が多いおつまみを食べる

空腹時のお酒なんてもってのほかですが、どんなものをおつまみにするかということも、とても大事なのだとか。

ウォレス教授によれば、「食べ物自体が二日酔いを悪化させることはなさそう」とのことですが、塩分の多いおつまみ(お得サイズのポテトチップスをまるまる1袋とか…)を食べてのどが渇いてお酒が進むと、脱水症状も進むことに。塩分にはくれぐれも気をつけて。

4.睡眠を十分とらない

休日のブランチをゆっくり楽しむより、夜遊びが断然好き、という人につきものなのが睡眠不足。夜の町に繰り出すということは、つまりその間ベッドには居られないということ。ウォレス教授は「睡眠不足は、二日酔いのさまざまな症状に繫がる可能性があります」と指摘。

研究によれば、夜遊びに出かけると、ベッドに入る時間が遅くなるだけでなく、寝てもアルコールのせいで睡眠の質が悪くなるとのこと。「ジンを数杯飲んだら眠気に襲われて、つい寝てしまった」というような眠り方では、のどがカラカラで目覚めることになりそう…。

5.煙草を吸う

この点については、いろいろな意見が。ウォレス教授によれば、喫煙は口の中にひどい後味を残すとはいえ、酔い自体に影響を与えることはなさそう、との見解。ただ、飲酒した後の気分の悪さに影響をもたらしているのではないかとの疑問から、過去には調査が行われたこともあったそう。

2012年に大学生を対象に行われた調査では、煙草を吸わない人より煙草を吸う人の方が、二日酔いの症状がひどいとの報告も。特に、お酒を飲んだ翌朝に煙草を吸うとひどくなるのだとか。喫煙と二日酔いがどのように関係しているのか、今のところはっきりしたことはわからないけれど、飲んだ翌朝煙草に火をつけるとき、この話を思い出してみる価値はありそう。

6.「迎え酒」神話を信じている

「二日酔い解消には迎え酒が一番」なんて思ってない? 実際のところ、たぶん状況を悪化させるだけ。「迎え酒は二日酔いに何の効果もありません。むしろアルコール依存症に繫がりかねない悪習慣と言えるでしょう」とウォレス教授。「迎え酒でも飲まなくちゃやってられないわ」なんて思いはじめたら要注意かも。

はしゃいで飲み過ぎた夜が明けて、二日酔いに苦しむ朝に、さらなるアルコールは不要。カクテルの代わりにオレンジジュースか、大きなグラス一杯の水を手に取って。

以上、6つのポイントをお忘れなく。二日酔いの苦しみが少しでも和らぎますように!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK