セルライトとは?
セルライトはただ太っているから、運動不足だからといってできるものではありません。危険なものでもありませんし、病気でもありません。運動不足の人、体重が多い人、不健康なライフスタイルの人にできるイメージですが、健康的な生活を送っていても、残念ながら運動していてもセルライトはできます。
セルライトとは、皮下脂肪(下半身によくある)が結合組織に入り込むことでできる脂肪のことで、見た目的には皮膚表面がボコボコしている状態。実は、正式な医学用語ではなく美容業界から発信され広まった言葉でもあります。
セルライトはホルモンの変化がある思春期にセルライトはできやすいと言われていて、女性のセルライトが目立つのは、肌が男性よりも薄いから。男性は男性ホルモンにより肌が厚くできているのでセルライトがあったとしても隠れやすいのです。
セルライトができる原因は様々
セルライトができる原因としては、女性ホルモンがひとつ。脂肪を蓄えようとする働きがあるので、それがセルライトを悪化させるとも言われています。また、運動不足やきついパンツ、ガードルをはき続けるなど、下半身に何らかのストレスが加わることもセルライトをつくる原因のひとつ。
まずストレスが加わると脂肪細胞が毛細血管の周りに配置されていきます。そして下半身のリンパの流れ、血流が悪くなり、他の細胞と毛細血管の間の栄養交換ができず代謝産物(毒素)の蓄積が起き、セルライトが生み出されます。
さらにそこへ脂肪を増やすようなライフスタイル(食べすぎ、運動不足など)が加わると、脂肪細胞のサイズは大きくなり、血管に圧力をかけ周りの循環を悪化させ、栄養交換ができずにどんどんセルライトが増えていくのです。
セルライトはできる前に予防!
セルライトには遺伝もかなり関係しているので、全ての人に共通する解決策はありませんが、ライフスタイルを見直すことである程度対策は打てます。以下に対策をまとめました。
ストレス(外的・内的)を避ける
ストレスが多いとカテコラミンという物質が分泌されますが、これがセルライトを発達させます。
暴飲暴食、過激なダイエットはやめる
当たり前ですが、太れば脂肪は増えるのでセルライトもできやすい(痩せている人にもできますが)。
水分をとる
水分たっぷりの肌はセルライトがあったとしても「見え方」が違うので、水分は積極的にとりましょう。女性は1日2.5リットルが目安です。
禁煙
喫煙はコラーゲン、ヒアルロン酸を壊していきます。コラーゲンは肌のフレームを作る物質ですがこれが壊されるので、しわが増えていきます。ヒアルロン酸も減るので、肌質、水分量にも悪影響が。
遺伝はコントロールできないけれど、ライフスタイルは変えられます。セルライトを本当になくしたいのなら、まずは地道な生活改善が第一です。
まとめ
- セルライトは病気ではない
- セルライトの大敵はストレス
- セルライトはできる前に予防
監修者
岡部 友
フロリダ大学運動生理学部卒業。在学中にNSCA-CSCS、ACSM-CPTなどアメリカスポーツ医学公認のパーソナルトレーナー資格を取得。現在はパーソナルジムSpice up Fitnessを運営。トレーニングではヒップに最も力を入れており、ドイツにてGlutes Builder Masterに認定される。