責任重大な仕事を任されたり、ミスして上司に呼び出されたり。額に汗がにじみ、心臓がバクバクして「もうイヤ!」と叫びたくなるような瞬間は誰にでもありますよね。
コスモポリタン アメリカ版では、ミネソタ州ロチェスターのMayo Clinic Healthy Living Program(個人に合わせた健康プログラムを提供する施設)に所属するストレスの専門家、アミット・スード教授と、心理学者でありアメリカ心理学会の局長補佐も務めるデイビッド・バラード博士に教わった、「1分以内でストレスを発散・解消する方法」を紹介。
次に叫びたくなったら試してみましょう。
1分以内でストレスを発散・解消する方法
1. ゆっくり深く呼吸する
人はストレスを感じると、アドレナリンが放出されて余計にストレスが溜まり、パニックに陥ってしまうそうです。ゆっくりとした深い呼吸はアドレナリンの放出を抑えるため、ストレスを感じにくくなるのだとか。
2. 5年経っても忘れられない出来事かどうかを自答する
自分の置かれている状況を大局的に考えることで、心が折れるような出来事も、それほど重要ではなくなるそうです。
3. ダークチョコレートをかじる
小さなキャンドルが倒れただけなのに脳が「火事だ! 家が燃えてしまう!」と騒ぎ立てているときは、前頭前皮質を刺激しましょう。脳の中でも理性を司る部分であり、パニックになっても落ち着いて、本当は消防車なんて必要ないことを思い出させてくれます。チョコレートには脳内にドーパミンを放出するフラボノイドが含まれており、リラックスするうえで大切な前頭前皮質を活性化してくれるそうです。(スード教授によると、チョコレートに限らず、ご褒美として認識されるものなら何でも効くのだとか)
4. 絵を描く
クリエイティブな活動もまた、理性を司る前頭前皮質を刺激します。To-doリストをかわいくすることで、業務もこなしやすくなるそうです。
5. うまくいっていることを考える
自分では解決できない、悪い出来事ばかりを考えていると、負の連鎖に陥ってしまいます。仕事が期限に間に合わなかったとしても、「他の大きな業務を1つこなしたから大丈夫」というふうに、解決できたことに目を向けるようにしましょう。
6. YouTube を見る
ストレス解消には笑いが必要です。YouTubeでおもしろい動画を見るのもいいでしょう。笑うことで、有酸素運動の効果も得られるそうです。1分(汗を書くには短いけど!)しかないときは、笑ってストレスを解消しましょう。
7. 炭水化物や脂肪分の高いお菓子を食べる
砂糖でも何でも、炭水化物は脳の"ご褒美感覚"を刺激するそうです。また、脂肪はカロリーが高いため、食べると心が落ち着くのだとか。私たちの祖先も、生存競争の中で脂肪を摂ることにより、ストレスを和らげてきたそうです。
8. お母さんに電話する
母親の声を聞くだけで愛情ホルモンが活性化され、ストレスホルモンのコルチゾールを抑制してくれるという、心温まる研究結果があるそうです。お母さんに電話できないときは友だちに電話することでも同じ効果を期待できます。
9. ストレッチ
ストレッチはストレスへの対処を助ける健康成分や、エンドルフィンを放出。筋肉を伸ばすことに神経を傾けることで、ストレス要因から意識が離れ、ストレッチする体の部分に集中することができるそうです。このストレッチであなたを悩ませる緊張を和らげましょう。
10. 匂いをかぐ
鼻と脳はつながっているため、アロマテラピーからはリラックス効果が期待できるそうです。ポジティブな記憶がよみがえる匂いをかげば、脳に向けてご褒美感覚を発信することができます。ストレスに襲われたときは、気分が安らぐ香りのクリームを手に塗りましょう。
11. あごをリラックスさせる
あごはエネルギーの出口であり、ストレス発散とつながっているのだとか。
12. コーヒーまたは紅茶を淹れる
お気に入りの飲み物を飲むことで、脳のご褒美感覚を刺激でき、水分不足からくるストレスも防げるそうです。また、一定間隔でカフェインを飲むことにより、エネルギーが補てんされ、集中力も上がり、ストレスの要因に早く対処できるようになるのだとか。
13. 気分が良くなる音楽を聴く
音楽を聴き始めることで、自動的にムードが切り替わるそうです。特にアップテンポの曲を聴けば、幸福感を高めてくれるドーパミンが放出され、長時間持続するのだそう。
14. みんなに「ありがとう」を言う
一瞬で幸せになるのは難しくても、感謝をすれば簡単にポジティブな感情を高められるそうです。あなたのワガママに耐えてくれるパートナーや、素敵な飲み会をセッティングしてくれた友だち、ツラい仕事も楽しくしてくれる大好きな同僚に「ありがとう」と言ってみましょう。
15. To doリストに必要な時間を書き込む
ストレスは、需要(手におえない量のタスク)とリソース(大切な時間!)がかみ合わないときに感じることが多いそうです。ストレスの原因が無くなれば、ストレスから立ち直るのはずっと簡単になります。時間が足りないときは、誰かに会う約束と同じように、あらかじめ作業時間をスケジュール化しましょう。難しいタスクを先に済ませて、簡単なタスクはエネルギーが余っているときに対処すればOKです。
16. 休憩する
30秒単位の休憩を小まめにとることが、長い目で見ると非常に効果的だそうです。時間がなくて、プレッシャーに押しつぶされそうでも、短い休憩を1日に何度もとることで、エネルギーを充電でき、集中力を取り戻せるのだとか。仕事の効率が上がれば、休憩した30秒もすぐに取り戻せるかも?
17. 助けを求める
職場におけるストレスの一番の原因は、他者から課せられる"非現実的な期待"にあるそうです。何も言わずに動き回ったところで助けも休憩も得られません。プロジェクトに増員が必要だとか、期限を延ばしてもらうだとか、最高の成果を出すために何が必要かを上司に相談してみましょう。
18. "プログレッシブマッスルリラクゼーション"を試してみる
ある部分の筋肉を締め付けたあと、緩めるということを繰り返します。締めつけている間は、ずっとその部分に集中するのがコツなのだとか。デスクから離れなくてもできるリラックス法なので、まずは腕から始め、脚、背中、肩、首の筋肉まで、締め付けと弛緩を繰り返しましょう。意識して何かに集中することで、脳内の雑音も一掃されるそうです。
19. 遠くを見る
他にまったくストレス要因がなくても、ずっとパソコンの画面を見ているだけで、大きな緊張感に襲われるそうです。目の疲れが頭痛や身体的苦痛を引き起こし、ストレスのように感じるのだとか。窓の外に見えるものや、オフィスの外にいる女の子など、1メートル以上先にあるものに焦点を当てることで目を休めましょう。それから1度まばたきをして、もう1度まばたきします。
20. スクリーンセーバーを緑色にする
最近の研究によると、自然の癒しを体感するのにわざわざ大自然に出かける必要はない、ということが分かったそうです。長時間デスクから離れられそうにないと思ったら、緑のスクリーンセーバーを見るだけで、気分が良くなるかも!?
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:Rubicon solutions