こんにちはMakikoです。

編集者になって早20年以上! 編集の仕事を長くしていると自分の生活もエディットしているんだな、と最近つくづく感じるようになりました。

日々の暮らしがちょっぴり幸せになる楽しいこと、素敵なもの、アイディアをご紹介していきます。

写真のリングは、私が26歳の時にご褒美ジュエリーとして手に入れた物です。ご褒美ジュエリーというのはじつは後付けの理由ですが、このリングと出合った時のときめきといったらありません。けれども20代の私にとってはすぐに手が出る価格ではなく、手に入れるまでにじつに半年もの間悩みました。 ジュエリーとの出合いというのは様々だと思います。けれども、私がこのリングと出合った時、まるで一瞬で恋に落ちたかのごとく、これが心から欲しい、と思ったのです。普段からジュエリーはゴールド系でまとめる、アンティークや古着はあまり好きじゃないという、私のルールがあったのに、このリングはホワイトゴールドで、しかもアンティークというどちらにも当てはまらないプロフィールを持っていましたが、それでもどうしても惹かれる。理想のタイプと違う人を好きになってしまうなんて、まさしく恋愛と同じです。

 さて、そんなわけで当時の私はこのリングを売っていたお店に足繁く通って「まだ売れていない」と片思いを続け「半年後にまだお店にあるということは、これは私を待っているに違いない」と心を決めて購入することにしました。ちょうど大きな仕事を終えた後でもあり、これを買うだけのお金もちゃんと持っていたのです。というわけで、晴れてご褒美ジュエリーとなりました。

 ちょっとスピリチュアルな話のようですが、こんな風にして出合ったジュエリーはやはり特別な存在です。アンティークとはいえ、オークションにかかるほどのものではないから来歴もはっきりしないし、石もサファイアにしては黒に近い深いブルーなので決していいものではない上に、内包物もたくさん(けれどこれで天然のものだとわかるのでそれはそれでいいのですが)。逆に考えれば、優れたデザイン以外にジュエリー業界の常識でいえば決していい物ではないのに、21世紀の今、私の元で輝き続けるのは、元の持ち主たちにも愛されてきた証拠なのだろうという妄想も(笑)

【毎日を幸福にするヒント】恋するように出会うジュエリーpinterest

 もちろん申し分のない品質の高いジュエリーも素敵だし、ラグジュアリーブランドのジュエリーも大好きです。ですが、このジュエリーのように個性があるものには特別なものを感じます。そしてご褒美ジュエリーを記念に買うのもいいですが、私のように買うべきその時にちゃんと出合いがあるはずです。このリングはしばらくしまいこまれていましたが、最近またつけたくなって、服のコーディネートなど無視して、毎日つけています。そして、手元を見るたびに、がんばってきた20代を振り返ることもできる、ちょっとしたタイムマシンでもあります。私にとって、時が立つほどご褒美感が増す特別なリングです。

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