「Sサイズが入らなくなった」「いつもはLサイズなのに、このお店だとMサイズでも着られた」など、何かと女性たちを一喜一憂させる「服のサイズ」。

コスモポリタン アメリカ版によると、最近アメリカでは「女性の洋服サイズの表示がおかしい…」という声が上がっているそう。表示サイズのほとんどが意味を成さず、vanity sizing(メーカーが販売促進のために、意図的にラベルの表示サイズを小さくすること)だと指摘されているのだとか。さらにメーカーが現在使っている体型に関する情報が、完全に時代遅れだということも判明。

<Revelist>に掲載された『the International Journal of Fashion Design, Technology, and Education』誌の調査では、アメリカ人女性の平均サイズは今16号から18で、14号が平均だった10年前から確実に大きくなっているもよう。

調査はアメリカ疾病管理予防センター(CDC)のデータに加えて、5,500人を超えるアメリカ人成人女性の計測結果を基にしており、ウエストサイズの平均は21年間で6.6センチも増加したとのこと。

論文では、そのデータがファッション業界や一般女性たちに極めて重大な意味を持つこと、また、全国の女性たちが洋服選びの際に、不正確で紛らわしい表示に悩まされてきたことなどを指摘。「平均サイズが思っていたより大きいことを知って、女性たちはホッとしているかもしれません。今回の調査結果が、"標準"が何かについて人々が考えを変えることにつながればと思います。またファッション業界にサイズ展開の拡大を促すきっかけになれば、と期待しています」と語るのは、著者のデボラ・クリステル博士。

サイズの分類が統一されていなければ、洋服選びに時間がかかるのは当然。でも混乱の大元は、「大きいサイズは恥ずかしい…」という女心なのかも。

「正しい平均サイズ」がきちんと市場で反映されれば、こういった女心にも変化の兆しが見えてくるかもしれませんね。

※この翻訳は、抄訳です。

TranslationYuko Oguma

COSMOPOLITAN US