画一的ではない美しさへの理解を進めるため、多くのブランドや企業がダイバーシティ(多様性)や"ボディ ポジティブ"に取り組む昨今。そんな中、イギリス発のとあるブランドが、オリジナルで制作したマネキンが話題

独自のマネキンを制作したのは、以前から「#KeepOnBeingYou(=あなたらしく)」というテーマを掲げてきた「ミスガイデッド」。プラスサイズモデルの起用や、広告写真などでモデルの写真修正を行わないことを約束し、幅広い層からの支持を集めている。

「いちブランドとして、若い女性をサポートし、彼女たちの自信を呼び起こす責任があると感じています。"欠点"をありのままに受け入れ、個性を称え、世間が考える"完璧"を追い求める必要がないのだと、彼女たちへ伝える使命が私たちにはあるのです。だって、完璧など存在しないのですから」

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モデルのおしりにはストレッチマーク(肉割れ)が。写真修正を行なえば簡単に消せるものだけど、それぞれの個性としてあえて消さずに掲載。

そんな「ミスガイデッド」のポリシーをより感じられるのが、今回のオリジナルマネキン制作。マネキンといえば、商品をより魅力的に見せるために人間離れしたプロポーションなものが並びがち。

そこで同ブランドではストアでの展示専用に、ストレッチマーク(肉割れ)、そばかす、まだら肌などの個性を持つマネキンを制作。また、肌の色や人種も様々。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ミスガイデッドの「マネ・クィーン(queen)」

実際にこれまで、"完璧"なマネキンにコンプレックスを刺激されてきた女性も多かったようで、SNSでは「ようやく私たちに近いマネキンが誕生したわ」、「これで服の本当のデザインが分かる」と賞賛の嵐。「あとはニキビのある女性、身長や体重も違うマネキンが欲しいわね」と、今後に期待をする人も。例えば昨年のとある研究によると、イギリスにある2ヵ所の繁華街に飾られているマネキンのすべてが"体重不足"だったそう。

マネキンが着ているのを見て素敵だと思っても「自分が着るとこうはならない…」と、脳内で引き算をしながらショッピングをしている人も多いのでは? そう考えると、自分が着用するイメージがしやすいマネキンをつくるということは、購買意欲を高めることにも繋がるはず。より顧客の需要に寄り添った「ミスガイデッド」の英断。数年後には、さらに多種多様なプロポーションのマネキンを見られる日がくるかも!