ファッションモデルといえば背が高くて細~い人、という画一的なイメージの時代はもう終わりに近づいているのかも。フランスではこの5月から、極端に痩せているモデルの活動を禁止する法律が施行されたし、世界的にプラスサイズのカーヴィーなモデルたちが注目を集める昨今。コスモポリタン イギリス版によると、こうした現実的なボディのモデルを見ることが女性の精神の健康にとても良い効果がある、と科学的に裏づけた研究が発表されたのだとか。

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フロリダ州立大学が発表した最新の研究によると、「プラスサイズモデルを見た女性はメンタル面の健康が向上する」という結果が出たそう。

研究に参加したのは大学生にあたる年齢(18~22歳)の、もっと痩せたいと思っている49人の女性。内容は、彼女たちにテレビスクリーンでいろいろなサイズのファッションモデルを見てもらい、画像をひとつ見るごとに、自分自身の体への満足度(身体満足度)と、モデルと自分を比べてしまうかどうか、などの問いに答えてもらうというもの。

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結果、スリムなモデルを見た後では、女性たちの身体満足度は低下。さらに、細いモデルのことは深く注意して見ておらず、どんな人だったかをあまり覚えていないことも明らかに。

しかし「標準」あるいは「プラスサイズ」のモデルを見ると、女性たちの身体満足度は上がったのだそう。さらに、精神的な健康に良い反応があっただけでなく、モデルをよく見て観察するので、しっかり記憶にも残っていたとのこと。

この研究を行ったのはラッセル・クレイトン氏とジェシカ・リッジウェイ氏の2人の准教授。

リッジウェイ准教授は、「メディアが伝統的な痩身モデルではなくリアルなボディタイプを見せることは、心理的にはっきり効果がある、という明らかな結果が出ました」とコメント。

さらにクレイトン准教授もこう解説。「女性は、標準~プラスサイズのモデルを見た場合には『社会的比較』(他人と比べることで自分自身を評価すること)をあまりせず、身体満足度が上がり、モデルさんのこともよく見て記憶にとどめていました。なのでメディアの作り手にとっても、プラスサイズモデルを起用するのは良い戦略になるかもしれません。広告を興味をもって見てもらえると同時に、ポジティブなボディ・イメージも促進できるんですから」。

カーヴィーなモデルがわたしたち女性の自尊心にとって良いだけでなく、広告が印象に残ることでファッション業界にもプラスになるとしたら…プラスサイズモデルたちの活躍の場は、これからますます広がりそうですね!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Noriko Sasaki(Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK