2015年にフランスで可決された、「極端に痩せたモデルの雇用を禁止する」法律。コスモポリタン イギリス版によると、それがついに今年の5月から施行されるに至ったそう。

このような対策が取られたのは、ひとえにモデルの健康を守るため。今後、モデルたちはBMI(体格指数)などの情報が記載された医師からの診断書を提出することが義務付けられるのだとか。

その診断書は雇用主に対して事前に提示されることになっており、この法律に違反した雇用主には最高7万5,000ユーロ(約930万円)の罰金および最大6カ月の禁固刑が科せられるそう。

フランスの保健省は、一般的に普及している"理想的な美の基準"が原因で発生している摂食障害への対策として、このような新たな法律を施行するに至ったとのこと。

フランスのマリソル・トゥーレーヌ保健相は、「若者に対して型にはまった非現実的なボディ・イメージを植え付けることは、自己嫌悪や自己評価の低下につながり、健康に悪影響を及ぼしかねない」とコメント。

さらに、これを機にフランス政府は修正された画像のすべてに「photographie retouchée(画像修正済み)」という注意書きも義務付ける流れに。それにより、何が虚像で何が本物かを消費者が見極められることを目指しているそう。

モデルたちの摂食障害は今やフランスだけにとどまらず、世界で問題視されているテーマ。今回のフランスの法律がきっかけとなって、今後のモデル業界は大きく変化していくかもしれません。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

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