女子なら誰しも"MYクローゼット"の中は、自分だけの夢の世界が詰まっているはず。見るだけでドキドキするような特別なドレス、思い出が詰まったアイテム…。『フランス人は10着しか服を持たない』が大ヒットしたけれど、モードの街パリの女の子のクローゼットは、実際どうなってるの? クリエイティブな女子たちのクローゼットには、どんな世界観が詰まってるのか…そんな疑問をもとに、パリで潜入調査を決行! パリのインスタグラマー2人のファッション哲学に迫りました。
カミーユ(モデル)
ラグジュアリーブランド「バレンシアガ」の広告やモード誌などでモデルとして活躍するカミーユ。仕事でスペインからアメリカまで飛び回り、モデル業の傍ら写真も撮影するクリエイターの彼女が、自身のポラロイドカメラで撮影したお気に入りのアイテムを紹介してくれました。
―定番スタイルは?
「たいていの場合、シンプルなニットやシャツにデニム、そして足元はスニーカーかブーツといったスタイルが多いわ。そして、着るだけでワクワクするラグジュアリーブランドのジャケットを合わせるの」
―普段、どんなショッピングをするの?
「クローゼットには仕事先からもらった上質なアイテムがすでにあるので、ショッピングはあまりしない。それでも、一目惚れで衝動買いしてしまうことはあるわよ。今期は誘惑に負けて『Bimba y Lola』の70年代風のデニムとブーツ、『Carven』のスカートを買ってしまったわ。
特に通っているショップはないけど、お気に入りの図書館の近くにある『Isabel Marant』のショップや『Acne』には足を運んで新作をチェックしてる!」
―ファッションアイコンは誰?
「2人のおばあちゃんね。ライフスタイルや生き方の影響を受けたの。2人とも大胆でありながらエレガントな魅力が溢れる女性なんだけど、ファッションにもそれが反映されているの。1人のおばあちゃんにはコートとブーツの着こなし術、もう1人には洗練されたスタイルのつくりかたを教わったわ」
―モードでいるための信条は?
「モードでいるためには自然体の自分でいることが必要だと思うの。一歩家から出たときに、変装をしているような、居心地の悪い気持ちがあるようじゃダメ!」
ヘビロテアイテム:カジュアルからシックなスタイルまで使えるウールジャケット!
「毎年冬になると手放せないのが、このウールのジャケット! 日中はデニムとスニーカーでボーイッシュに、夜はシルク素材のドレスとブーツを合わせてイメージを変えるの。ジャケットをはおった瞬間にロックな気分になれるところも好き!」
いつ見ても幸せ♡ クローゼットの宝物
「このブルーのワンピはママンのクローゼットで見つけたの。可愛すぎて、こっそり自分のものにしちゃった♡ これは、ママンが今の私ぐらいの年齢の時に着ていたものだから、その背景に思いを巡らせることで、余計愛しく感じるの。着心地もいいから、春の終わりや、暑い夏の夜に着たくなる。もちろん、私流にスニーカーでフォーマルな雰囲気を崩してね」
特別なときのためにとっておきたいアイテムは?
「いとこが20歳の誕生日にプレゼントしてくれたディオールのヴィンテージのバッグ。包装紙を開けて、一目見たときから目がハートになったわ♡ シックなディナーに行くときや、特別なガールズナイトを過ごす時に持っていきたくなるアイテムね! このバッグを持つだけで、グッと洗練されたスタイルになるの」
クレール(クリエイティブ・コンサルタント)
ラグジュアリーブランドなどのデジタルコンテンツやマーケティングのコンサルタントをしているクレール。彼女の個性溢れるファッションが投稿されているインスタグラムでは8千人以上のフォロワーが! そんなクレアのオシャレの秘密に迫ってみました。
―定番コーデは?
「ジーンズとニットといったシンプルなコーデに、明るい色のスカーフを合わせることが多いわ」
―最近購入したアイテムは?
「いつもセールのときに買い物をするんだけど、今期は、少し奮発してサンダルを2足買っちゃった♡ あと買ったものは、ショート丈のコートを1着、スカートを2着、パンツを1着、シャツを3枚かしら」
―パリでお気に入りのショップを教えて!
「あちこちにお気に入りのショップがあるから、ショッピングの時はパリ中を散策してるわ! レトロで特別なアイテムが見つかるヴィンテージショップが特に好き。お気に入りのブティックは、レピュブリック広場の近くにある、『Thanx god I'm a V.I.P』かしら。一流メゾンの年代物の商品は、見ているだけでドキドキしちゃう!」
―あなたのファッションアイコンは誰?
「70年代の頃のママン。彼女の若い頃の写真で見た、ハイウエストジーンズに太めのベルトを合わせたスタイルがとっても素敵で! それ以降、ママンをお手本にした70年代スタイルを実践してるの」
―モードな女性でいるための秘訣は?
「毎日新鮮なスタイルに挑戦するべきだと思う。カルチャーやアート、人から刺激を受けて形成された内面のオリジナリティを、ファッションという表現方法で自己表現するだけ。たとえそれが、オシャレに見えないと思っても恐れないで!」
ヘビロテアイテム:ミニスカート
「私は身長が小さいからミニスカートは手放せない。ミニスカートをはくと、少し背が高く見えるの! これは『FOREVER 21』で購入したんだけど、重宝してるわ。トップスは『SANDRO』のもの。ストライプやボーダーが好きだから、黄色、青、赤…全色持ってると思う!」
クローゼットの中の宝物!
「このデニムは70年代のものだと思う。おばあちゃんの家に行ったときに、ママンが学生時代に使っていた寝室のクローゼットにあったの。タイムレスに使えるアイテムね」
ヴィンテージショップで購入したお気に入りのアイテム
「この赤のニットは暖かくて、冬には重宝してるわ!ハイウエストのデニムとあわせてレトロにコーディネートするの」
ママンやおばあちゃんから受け継いだ"タイムレス"なアイテムと、最新のトレンドを組み合わせるのがパリジェンヌのオシャレの秘訣かもしれません。インスタグラムに投稿されたカミーユとクレールのファッションも、参考にしてみて!