マリメッコ本社で、独創的なデザインの秘密を調査!

大胆で鮮やかなファブリックができたワケとは?​

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独特なデザインと色使い、日本でも人気のある北欧ブランドといえば、真っ先に思い浮かぶのが「マリメッコ」。今回はフィンランド、ヘルシンキにある本社で、その人気の秘密を探ってきました。唯一無二のデザインを作り上げてきたその背景にあるものとは…?

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マリメッコができるまで

フィンランドでは1家庭に1アイテムはある国民的なブランド

創業時はプリント工場。

1949年、フィンランドのヘルシンキに、マリメッコの創業者アルミ・ラティアの夫は、布のプリント工場をスタートさせました。ただ、いい布地を揃えているのになかなか手にとってもらえず、アルミは「もっと受け入れられるには、どうしたら?」と思案を重ねていたそう。そこで思いついたのが、有望な若い女性デザイナーを集め、より大胆で華やかなデザインで生地を作り、その布から作った洋服でファッションショーを開くというもの!

創業年となる1951年、いよいよショーを開催。すると、モデルが着たものが次から次へと売れていくという事態に。当時、フィンランドは戦後の雰囲気が残り、かつ冬が長く日照時間が短いため、暗い雰囲気が漂っていたそう。そこに現れた、心まで明るくするファッション、家の中を色鮮やかにするファブリックアイテムが揃うマリメッコは、生活に華やかさをプラスするライフスタイルブランドとして広く知られる存在に。その後ヘルシンキに路面店をオープンさせ、70年代には百貨店、また世界各国へと展開していきました。

マリメッコの体験すべてができる中心部

訪問した本社の隣には、1年で約100万メートル(!!)の布を作り出すプリント工場に加え、色鮮やかな食器が並ぶカフェ「maritori」や、通常ショップとアウトレットショップを併設し、伺った当日も多くの日本人ファンがやって来ていました。オフィス機能として、商品開発はもちろん、コミュニケーション、ITの部門があり、約150人(9割以上が女性)がマリメッコを運営しています。

デザインに関してもこちらが本拠地。現在のクリエイティブ・ディレクターのアンナ・ターネルと、プリントの担当者、服飾デザイナーが同じ場所で働くことで、「どうやって新しいカラーを生み出す」「どんなコラボレーションを他ブランドとしていくか」など、コミュニケーションを円滑に進め、時代を経てもなお人気のデザインを生み出し続けています。

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服飾デザインを担当するエンマ・カイサさんに聞く「マリメッコとは?」

―日本でもファンが多い「マリメッコ」ですが、どのように商品を作っているのでしょう?

勇気があって、オリジナルで、自分の道を切り開いていく女性像がターゲット

マリメッコがターゲットとするのは、マリメッコウーマンという「勇気があって、オリジナルで、自分の道を切り開いていく」という女性像です。なので、年齢や国についてはあまり考えておらず、このコンセプトを基本に、一般的なカスタマーの情報を踏まえてデザインしています。クリエイティブ・ディレクターのアンナが次期デザインの概要やテーマをまとめ、各デザイナーが担当部分を作り上げています。

今回は「コラージュ」がテーマだったので、新しいデザインと今までのアーカイブをどう交えていこうかと各デザイナーが考えていきました。

―エンマさんの具体的な仕事内容は?

2つ先のコレクションをいつも動かしています。すべてがずらっと整ったところを見ると、素晴らしいものを作ったんだと感慨深いです

マリメッコで働いて5年になります。アシスタントデザイナーとして参加し、今はデザイン・マネージャーを務めています。コレクションの課程をチェックしながら、ファッションデザインも担当しています。

生地のデザインは、コレクション毎にテーマを決めた後、世界中からどのデザイナーと一緒に作っていくかを決めています。どこの国の出身かは関係なく、日本人デザイナーの起用もしています。マリメッコのスピリッツを理解して、デザインを作り出せることが大切なんです。

それぞれの作業をアンナと密にやり取りしながら、1つのものへと作り上げるのは、とても楽しいですね。

―フィンランドでは、マリメッコをはじめ、色鮮やかなアイテムを身につけている人をよく見かけました。活気がある印象を受けたのですが、なにか秘密があるのでしょうか?

やはり、北欧の冬が長く日照時間が短い天気が影響して、明るいものを着ることで気分を上げていくという文化はあるのかなと。それに大胆な柄と色は女性に力や自信も与えていると思いますね。

加えて、私達がマリメッコのデザインを考えるときに大事にしてるのが、"現実味"なんです。着心地やどんなシーンでも着れる使い勝手の良さ。それに、長く着倒しても色褪せないデザイン、家族で一緒に着ている方も多いんです。毎日に取り入れられるように作っています。

―世界に届くデザインを作るマリメッコですね。

ここにいるとそんなに考えたことはないんですが、確かに素晴らしいことですよね。特にフィンランドでは、少なくとも家に1つはアイテムがあると言われる、親しみ深いブランドです。自分がこの仕事の話をしたときに、友だちが着たり、雑誌で見たり、みんなが愛してくれていることがわかると素直に嬉しいです。


デザインで多くのフィンランド人に活力を与えてきたマリメッコ。そのパワーはアジアにも届き、世界の売上規模では2位を占めるそう。「勇気があって、オリジナルで、自分の道を切り開いていく」そんな女性像を日本の女子も求めているのかもしれない。

取材協力:Visit Finland

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