儀式やファッションとしてだけでなく、意味や願いを込めることも多いタトゥー。そんなパーソナルな存在のタトゥーを街角の美女たちに特別に見せてもらいました♡
タトゥーの意味/アニマルガイドと愛犬の名前
スラッと背の高い抜群のスタイルのアンナさん。芯の強さを感じさせる表情とクシャッとした笑顔とのギャップに、思わずハートを奪われてしまいそう! そんな彼女は多様なカルチャーに興味津々のご様子で、その影響はタトゥーにも♡
「5年前のまだ10代だった頃、なんだか楽しかった夜があって。その時に、ずっと入れたかったタトゥーを思い切って友人のタトゥーアーティストに彫ってもらったの! この動物はスピリチュアルな意味で私のパワーアニマルだって言われてるキツネ。あの夜が踊りたくなるような夜だったから、キツネも踊ってるのよ♡ "冬"という漢字は、愛犬の秋田犬の名前よ。私が冬生まれだったから冬って名付けたの」
タトゥーの意味/自分自身への反抗
真似したくなるようなゆるい三つ編みで、抜け感のある雰囲気が印象的なセレーナさん。カラーレスなメイクとモノトーンなファッションも、統一感があって素敵! しかし、ウェストを捲って見せてくれたタトゥーは色彩豊かなツツジ。その心は⁉︎
「これには深いワケがあって...(苦笑)。私、実は学生時代に留年しちゃったのよ。本当は4年で卒業できるところを、5年かけなきゃいけなくなって。その時に、学校や状況にも苛立ったけど、自分が生まれ変わらなきゃ! って気づいて、タトゥーを入れることにしたの。デザインは、より現実的に、且つ美しく咲き誇れるように水彩画の花にしたわ」
タトゥーの意味/私の1番重要なマインド
身軽なバックパックスタイルが爽やかなヴィルジニーさん。フランス人の彼女は、撮影中もフランス語とイタリア語、さらには英語を交えておしゃべりしながら、和気あいあいとした雰囲気を作ってくれました! フレンドリーな彼女のタトゥーには、納得のワケが。
「まず、2年前に入れた"HOPE"は私が常に持ち続けていないといけないもの。希望を失いそうになる時もあるけれど、これを見る度に忘れてはいけないんだと改めて思えるようにしているの。手の甲のタトゥーはスピリチュアルなデザインだけど、ポイントは目。自分の目をよく開いていないと、人生だって開けないでしょ? それから、こういうタトゥーを人目につく手に入れることで、周りの人とも意味をシェアできるように願っているの」
タトゥーの意味/祖父への誇り
夕暮れ時、長閑な芝生の上でアートブックを見ていた学生のビアンカさん。オフショルダーからチラ見えする背中のタトゥーが素敵だったのでキャッチ! 最近入れたばかりというそのタトゥーに込められた意味とは?
「このタトゥーはギリシャ神話の言葉よ。ギリシャ文字で書かれているけど、意味は"どこに行っても、自分が正しいと思う道を突き進むべし"って感じかしら。高校の授業でやった古代ギリシャや神話に興味があって、大好きな祖父とよくその話をしていたわ。それから数年、最近祖父が亡くなって、悲しみに暮れていた時に彼と語っていたこの言葉を思い出して、タトゥーに刻もうと決意したの。彼への誇りをカラダにね」
タトゥーの意味/人生は迷路!?
美術修復師のキャルロッタさんは、爽やかなシャツスタイルが日焼け肌に映えてとても素敵! フワッフワの天然カーリーヘアをかきあげ、シャツを肌けさせて披露したグラフィカルなタトゥー。一体何のデザインなの?
「美術学生だった時、たくさんのインスピレーションを吸収するために手当たり次第に本を読んでいたの。その時に、小さい頃に読んでいた絵本に出会って。うさぎが迷路に迷い込むお話なんだけど、大人になって読んでみたら今の自分と重なったのよ。人生はこうやって迷路に迷いながらも、突き進まなきゃいけないのかもってね。その瞬間が心に残って、ちょうどタトゥーを入れようと思っていたからデザインに採用したわ」
タトゥーの意味/両親と共に生きる
個性的な前髪に、ハードなファッションが最高にクールなパウラさん。普段はレザーデザイナーとして、ラグジュアリーブランドのアイテムを企画したり、自身の制作活動をするアーティスト。腕に入っている印象的な女性のタトゥーが意味するものとは…?
「これは、母の顔と彼女が生まれた日付。裏には父のも同じようにあるの。なぜかっていうと、私が15歳の頃、両親が立て続けに亡くなってしまって。1人だって頑張っていかなきゃいけないと思って、肩にはガッツポーズをしている私の姿を、腕には両親の姿を入れたの。彼らが亡くなった日付ではなく、誕生日を入れたのは、私の身体に2人が生き続けているって意味を込めてね」
タトゥーの意味/地球へのプレゼント
ニットデザイナーとして活躍するナタリアさんは、この日も大学でニッティングを教えていたそう! そんな彼女は足にいくつものタトゥーを入れていて、それぞれに込められた思いを語ってくれました。
「ふくらはぎに入っているのは、トゥニヨっていう人形よ。故郷のコロンビアで先住民たちが祭事で、神と対話するための貢物として使っていたの。このトゥニヨはハサミを持っているんだけど、つまりは私がデザイナーとして地球に貢献できる存在になろうと思って入れたのよ。そして花は、私のフェミニニティ。スネの文章は、好きな漫画の主人公の言葉で、"幸福なんて陰湿な牢獄"って意味よ。幸せって麻薬みたいなものだと思うからね」
タトゥーの意味/タトゥーアーティストとしての決意
カテリーナさんも、フィレンツェのタトゥー愛好家に親しまれる人気タトゥーアーティストの1人。思い切りタトゥーを楽しんでいる彼女は太ももにもチラッと見えるタトゥーがキュートに刻まれていました! そんな彼女は腕のタトゥーがお気に入りとのこと。
「アートディレクターとして働いていた1年前、タトゥーアーティストになろうと決めてフィレンツェで開催されるタトゥーの大会に行ったの。そこで、有名なタトゥーアーティストに彫ってもらうことで、意思を固めようと思ったのよ。伝統的なデザインを専門とするアーティストで、普段はコンテンポラリーなものが好きな私も、伝統や初心を忘れないためにこんなレトロなデザインを入れてもらったわ!」
タトゥーの意味/私には居場所がある
ちょっと辛口なデニムのオールインワンに、少女のようなピュアな表情がアンニュイな魅力を放っていたルチアさん。ポニーテールを持ち上げて見せてくれたタトゥーには心温まるエピソードが隠されていました。
「このタトゥーはツバメのデザイン。15歳の時に友達に入れてもらったの。10代って悩みが尽きない時期で、無性に寂しくなったり自分が何者だかわからなくなったりするでしょ? そんな頃のふとした瞬間に、家族や友達っていう大切な居場所は、いつだって変わらず存在することに感謝したいって気付けたの。辛いことがあっても、私にはいつでも自分を受け入れてくれるホームがあるから、安心して羽ばたこうと思って、毎年同じ巣に帰ってくるツバメのデザインにしたの」