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最期まで自分らしくいられる場所を私が作る!

――出産するかしないかはさておき、自分の遺伝子にこだわらないということは、「一生ひとりを覚悟した」ということでしょうか。

そうですね、制度上はそうなるかと。家族や子供がいないと「ずっとひとりは寂しいよ」って100%言われますが(苦笑)。そもそも私は結婚と子育ては別、子供の父親と自分のパートナーが違っても問題ないと思っているタイプの人間です。結果的にそういう状況になっている人はたくさんいるんだから、それと同じ。ひとりといっても、周囲から孤立するわけじゃないし、結婚にこだわらないだけで、パートナー、恋人、友達がいればいいというスタンス。「孤立」と「自立」は違います。人との関わりは人間を成長させると思っているし、私にとってコミュニケーションは生きる糧ですよ。だから社会とつながっていれば、家族という形態ではないけれど、孤独とか孤立という意味での一生ひとりは、ありえないと思っています。

――自立している人って魅力的ですよね。同性から見ても異性から見ても。とはいえ、頭ではわかっていても「自立すればするほど婚期遠のきそう」と思っている女性は少なくなさそう…。

大丈夫です。私はそういう世間とのギャップに悩む女性のためのコミュニティ、女性のための老人ホームを作ろうと思っています。最期まで自分らしくいられる場所を私が作りますよ!

――まじですか(笑)。最後の最後に「老人ホーム設立」という壮大な夢が出てくるとは…。

結婚しても子供がいても最期はひとりって、充分ありえますよね。死別とか子供と疎遠になるとか。いっぽう、私のように自由に生きてひとりの人もいる。仮に養子をもらって子育てを経験できたとしても、子供には子供の人生があるから最期はひとり。そう考えたらやっぱり寂しいなって(苦笑)。さっき社会とつながっていればひとりでも孤独じゃないと言いましたが、私はその社会、コミュニティを作りたいんです。仕事や子育てに夢中になっている間はいいけれど、年齢的にそうもいかなくなったとき、気持ちをシェアできる場所が欲しいと思いました。独身でも既婚でも誰でもウェルカム。目の前の目標はジムを広げることですが、本当のゴールは老人ホームです。だから将来に不安を抱えている女性のみなさんは安心してくださいね♪

どんな人生を歩んできても、最期はみんなで楽しく過ごせる場所がほしい

――その老人ホーム、めっちゃくちゃ需要ありそうですね。

私の夢は自立した女性が増えて、後世にいろんな形で生きた証を残すこと。SPICE UP FITNESSも老人ホームも根っこではつながっています。トレーニングは自分と向き合うための第一歩であり、自信をつけるためのスタート地点。そこからフェイクじゃない、本物の自信をつけて精一杯生きたら、老人ホームが待っています(笑)。そこには、ライバルではなく戦友といえる女性たちがいっぱいいますよ。私はこれまでトレーナーとしてたくさんの女性に出会いましたが、色々な理由でトレーニングを続けられなくなった人も結構いて。よくあの人今どうしてるかな…今も運動してるかな…って思い出すんですよね。だから最期に、それぞれの人生を生き抜いてきたみなさんとまた会える場所がほしいな、と。

――じつに心強い…。岡部さんにはぜひ、その道の先駆者として我々をリードしていってほしいです!

私は女性なので、その視点での問題解決を急いでいますが、最終的には男、女、セクシャルマイノリティというカテゴリのないコミュニティが理想ですね。日本人、外国人も関係ない。地球人レベルで生きていく環境を作るために、これからも全力で走り続けたいです。

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岡部友プロフィール

岡部友の書き下ろし本が出版されます!  「美尻トレ 究極のヒップメイク」2017年12月13日発売