あぶらとり紙が手放せず、いつもニキビに悩まされている人なら、自分のスキンケアに何か問題があるのかも…と思ったことがあるはず。
ニューヨークのナヌエットにある「ウォルドーフ美容皮膚科」の皮膚科医のハイディ・ウォルドーフさんによると、肌タイプを決定する主要な要因は「遺伝」なのだとか。とはいえ、日々の活動内容や環境、ホルモンなどがオイリー肌を進行させることも。
では、オイリー肌をケアするためにはどんなことを心がけるべきなのでしょうか。本記事ではそんな疑問を解消すべく、専門家たちの声をもとに「オイリー肌のためのスキンケア術」をお届けします。
【INDEX】
- オイリー肌(脂性肌)の原因
- 1.最適なクレンジングを探す
- 2.肌を引き締めるタイプのトナー使用はほどほどに
- 3.ひたすら保湿する
- 4.医薬品の使用は控えめに
- 5.早めに皮膚科医の診断を受ける
- 6.化粧品を賢く選ぶ
オイリー肌(脂性肌)の原因
まずは、オイリー肌の原因について<コスモポリタン アメリカ版>からお届け。
皮膚科医のカリン・グロスマン先生によると、オイリー肌は遺伝的な要因が強く、そういった場合は、洗顔の効果があまり期待できないとのこと。
一方で、乾燥肌やノーマル肌の人と比べると、オイリー肌の人は洗顔の回数が多い傾向にあるんだそう。このような過度な洗顔に加え、肌の油分を抑えるために過酸化ベンゾイルやサリチル酸やアルコールを含む、洗浄力の強いクレンジングや化粧水を使ってしまうと、むしろ肌への負担が大きくなってしまうことに。
「強い刺激により肌が乾燥し、失った油分を補おうと、さらにたくさんの皮脂を分泌してしまうから」と、グロスマン先生も指摘しています。
洗顔から保湿まで「乾燥対策」がカギ!
オイリー肌の人が洗顔の際に重視すべきは、「乾燥対策」。そのためには、肌への負担が少ない洗顔料を選ぶことを意識しましょう。どうしても、もっと入念に洗顔したいという人は、皮脂分泌をコントロールする成分が含まれたものを選び、まずは洗顔を1日1回に抑えてみて。
洗顔後、肌のつっぱりや乾燥が気になったときは、「ヒアルロン酸が配合されたスキンケアアイテムで保湿をしましょう。油分を加えることなく、潤いを与えてくれるはずです」とグロスマン先生もおすすめしています。
オイリー肌のスキンケア術
ここからは、オイリー肌のスキンケアについて、ウォルドーフ医師を含む3人の専門家が、ステップ順に詳しく解説します。
1.最適なクレンジングを探す
意外に思うかもしれないけど、オイリー肌こそオイルクレンジングを使ってみるべき。クレンジングに含まれる油が皮脂となじむことで、肌を刺激せずに油分を洗い落とすことができるのだとか。
「洗った後は、肌がつっぱらず、柔らかいと感じるはずです」とウォードーフ医師。
2.肌を引き締めるタイプのトナーの使用はほどほどに
皮脂コントロールをしようと、さっぱり系やふき取り用のトナーを愛用している人は、毎日使うのをやめ、多くても週1~2回ほどにとどめること。もしもアルコールやメンソールなどを成分に含む収れん作用のあるものなら、使用を一度止めましょう。
「肌を引き締めるタイプのトナーは、肌の表面を一時的に乾燥させてくれますが、乾燥がゆえに肌がより多くの皮脂を分泌することになります」と話すのは、ニューヨーク市内にある「Complete Skin MD」のメディカル・エステティシャンでレーザーエンジニアのジョルダーナ・マッティオーリさん。
3.ひたすら保湿する
ウォルドーフ医師とマッティオーリさんが口を揃えて指摘する、オイリー肌さんが犯しがちな大きな間違いの1つは、保湿を省略すること。
「保湿剤は、お肌のバリアを守るためにとても重要です」とウォルドーフ医師。この膜によって、外側からの刺激(バクテリアや紫外線)をブロックし、大事な潤いを閉じ込めることができるのだとか。
ただし、シアバターやココナッツオイルなどの濃厚な材料を使ったクリームは必要はなし。むしろ脂性の肌だと、毛穴をふさいでしまう原因になってしまいます。
代わりに、ヒアルロン酸やグリセリンを含んだ軽いローションやセラムがおすすめ。「どちらもミクロスポンジのように働いて、肌に潤いを封じ込めてくれますよ」とウォードーフ医師。
4.医薬品の使用は控えめに
強力な成分が含まれている製品を過剰に使用することは、どんな肌タイプにも刺激を与えることになるもの。でも、脂性の肌にはこの刺激がさらなる皮脂の分泌として現れるのだとか。
マッティオーリさんは「一晩に1つだけ医薬品を使うこと」を推奨。たとえば、弱酸性や酵素の入ったピーリング剤を使った日は、レチノイドなどの強い成分が含まれる製品を使わないようにすること。
5.早めに皮膚科医の診断を受ける
そもそも、自分の肌タイプを把握できていない人も多いはず。そんな時は、信ぴょう性が不確かな情報を鵜呑みにせず、皮膚科医に診てもらうことが先決。
医学博士でマイアミにある「ボウ皮膚科」の皮膚科医、レイダ・エリザベス・ボウさんは、「もし、過剰な皮脂の分泌やニキビに悩んでいるのなら、医師に相談してみてください。悪化すればするほど治療も困難になります」とアドバイス。
6.化粧品を賢く選ぶ
気をつけたいのは、毛穴を詰まらせるような重いファンデーションは避けること。軽い質感のものや、「オイルコントロール」などのキーワードを冠したものを選んでみて。カバーしたい部分が少ないなら、ファンデーションの上にパウダーをつけるのもおすすめ。
また、「製品の種類に関わらず、寝る前には必ずメイクを落とすこと。できれば帰宅したらすぐにケアできる方が、肌がよく呼吸できるのでおすすめです」と、ボウ医師。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto