「夏の日差しを全身で浴びてリラックス!」と思っていたら、気づけばひどい日焼けで皮膚は真っ赤。水ぶくれができたり、脱水症状、発熱なんてことになると健康的どころか早急な応急処置が必要に。

そこで、ひどい日焼けをしてしまったときのために心得ておきたい応急処置を、<コスモポリタン アメリカ版>からご紹介。


【INDEX】


日焼け後のアフターケアが重要な理由

アメリカ皮膚科学会会員で皮膚科専門医のシャリ・リプナー医師によると、15歳から20歳の間に炎症を伴う日焼けを5回以上繰り返すと、メラノーマとも呼ばれる悪性黒色腫(ホクロに似たガン)を発症するリスクは80%も増えるのだそう。

ただし、毎日日焼け止めを塗布すれば、メラノーマ発症のリスクは半減するという報告も。ひどい日焼けが治るには3日から1週間はかかり、「日焼け後の処置で回復の速さには大きな差がでる」とリプナー医師。

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日焼け直後にまず行うべきアフターケア

紫外線を避ける

日焼けの症状は、紫外線を浴びて数時間が経ったときに急に出てくるもの。その後もさらに紫外線を浴び続けると、皮膚へのダメージが悪化したり日焼けの患部が広がることに。

リプナー医師によると、ビーチやプールの砂、海水や塩素はどれも、日焼けの痛みを悪化させ、感染症リスクを高めてしまうそう。

日焼けの症状を感じたら、すぐにビーチを去るのが賢い判断。でも、そうするわけにはいかない時は、SPF30以上の「広域スペクトラム」タイプの日焼け止めクリームを、日焼け患部だけではなく、できれば体全体に塗りなおして。日陰に移動し、露出していた皮膚を服などで覆うのも忘れずに。

太陽にかざしたときに、光が透けない布地なら紫外線から皮膚を保護してくれるはず。つばの広い帽子は、紫外線対策だけじゃなく、真っ赤になってしまった顔を隠すのにも最適とのこと。

冷水で冷やす

ひどい日焼けは、皮膚が真っ赤になるだけでなく、水ぶくれを伴うことも。だから冷たいシャワーや水風呂に入って、火照った皮膚を冷やし、炎症を抑えるのがベストなのだそう。その際、入浴剤や香料の入った石鹸は使わないように。少しずつ温度を上げる場合でも、お湯(特に塩素入り)は皮膚を乾燥させるということを忘れずに。

イブプロフェンを上手に服用

日焼け直後から痛みが治まるまでの間、4~6時間置きにイブプロフェンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤 (NSAID)を服用すると、回復を早める効果があるのだとか。保護膜や新たな皮膚が再生しはじめるのは、とにかく腫れがひいてから。ただし、1つ覚えておきたいことが。新しい皮膚ができるとは言え、熱湯や火による火傷などと異なり、日焼けのダメージは表皮よりもずっと奥に入り込んでDNAを傷つけるので、これによって皮膚がんのリスクが高まるのだそう…。

日焼けした後に継続するべきアフターケア

氷で冷やす

流水がベストとはいえ、何日も冷たいシャワーを浴び続けるわけにもいかない…。

なので日中の応急処置としては、タオルなどを巻いたアイスパックを1日に数回、数分だけあててクールダウンしましょう。

アロエでアフターケア

日焼けした皮膚は表皮が傷ついているので、新しい皮膚が作られるまで保湿クリームなどを塗布して、感染症や炎症から皮膚を保護してあげるのが◎。

様々な自家製ローション の作り方があるけれど、リプナー医師のオススメは、天然の抗炎症作用で肌をクールダウンしてくれるアロエだそう。

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いつもより多めに水分補給

日光を浴びることで水分は損なわれるものだけど、日焼けでダメージを受けた皮膚の場合はさらに水分を失いやすいのだそう。普段よりもコップ1杯分は水分を多くとるように、とリプナー医師。アルコールは水分を体外へと排出する作用があり、日焼けが治りにくくなってしまうのでNG。

日焼けした後は注意!気をつけるポイント

普段のスキンケアにも注意

日焼けでダメージを受けた肌は敏感になっているので、いつも使っているスキンケアを使っただけでも、痒みや痛みを引き起こしたり、発疹や水ぶくれの原因になったりすることも。

敏感肌用の、肌に優しい洗顔料や保湿剤を選び、パックやニキビ用薬品、刺激の強い化粧水、角質除去やアンチエイジングコスメなどは避けるのが無難。特に、リドカインやベンゾカインなど麻酔効果のある成分が含まれたスキンケア製品は、敏感になっている皮膚にひどい発疹が広がることもあるので注意が必要とのこと。

赤くなった皮膚をメイクで覆いたくなる気持ちはわかるけど、コスメは刺激物なので日焼け後はなるべく我慢して。

しめつけない服装で

体にフィットした服やブラのストラップなどは、傷んだ肌との摩擦で水ぶくれや痛みが悪化することも。そのため、肌にぴったりと当たらない、ゆったりとした服を選んでみて。

肌ざわりのいいポリエステルやナイロンと、"涼しい素材"が組み合わさったフィットネスウェアなどもおすすめ。

水ぶくれは絶対につぶさない

水ぶくれをつぶしたり、刺激したりしないように! と、リプナー医師。

患部を清潔で乾いた状態に保ち、日中はガーゼや絆創膏などでカバ-すると良いそう。包帯などで痒みや炎症が起こらないように、寝るときは空気に触れさせて。

不安な場合は皮膚科で定期健診を

リプナー医師曰く「日焼けで皮膚がんリスクが増える」というのは本当なのだそう。でも、パニックになるとストレスでガンのリスクが余計に増してしまうというデータもあるそうなので、まずは落ち着くこと。

ひどい日焼けをきっかけに、日焼け止めを毎日ちゃんと塗る習慣をつけるのも良し。あとは、気になるホクロがある場合、それが悪性かどうかを米国立衛生研究所のセルフチェックサイトを参考に毎月観察しつつ、年に1度は皮膚科で検査を受けるといった対策をとるのが良さそう。

この翻訳は、抄訳です。

Translation: シャー順子

COSMOPOLITAN US