旅行に出発する前夜、荷造りをしながら突如思い出すそう、日焼け止めを入れなきゃ! 確か去年の使いかけのボトルがあったはず。でも、使用期限は大丈夫? そのまま持って行くか。あるいは今から薬局にダッシュするか。こんなとき、あなたならどうする

コスモポリタン イギリス版では、ウッドフォードメディカル美容クリニックの美容皮膚科医マーヴィン・パターソン先生に、日焼け止めの使用期限について直撃! 日焼け止めが古くなるとどうなるの? 通常どのくらい持つの? 使用期限切れはどう判断するの? といった疑問について回答してもらいました。


【INDEX】

  1. そもそも、日焼け止めに使用期限はあるの?
  2. 古くなっているかどうかは、どう判断する?
  3. 誤って使用期限切れの日焼け止めを使ってしまったら、どうなる?
  4. 使用期限切れを促進する要因は?

1.そもそも、日焼け止めに使用期限はあるの?

「ほとんどの日焼け止めには使用期限があり、商品によっては容器や包装パッケージに日付が記載されています。化学物質の品質は徐々に落ちますし、そうなると日焼け防止効果も低下してしまうので、記載された日付には十分注意しましょう」と、パターソン先生。

なるほど。でも、もし使用期限が書かれていなかったり、書かれていても包装パッケージを捨ててしまったりした場合は? そんな人への豆知識として、パターソン先生曰く、「日焼け止めは一般的に、開封してから1年間は持ちます」とのこと。

2.古くなっているかどうかは、どう判断する?

危険信号はニオイと見た目の質感から察知できるのだとか。使用期限切れした日焼け止めは"分離"し始めているそう。「買った当初と比べて、ニオイと見た目が変わっているように見えたら、古くなっている兆候です。その場合は、処分するのが一番です」

3.誤って使用期限切れの日焼け止めを使ってしまったら、どうなる?

単刀直入に言うと、皮膚に炎症を起こし、日焼けしてしまう可能性が高まるのだとか。「古くなった日焼け止めは、理論的には材料に化学変化が起きてしまっていることになります」。つまり、古い日焼け止めを塗ることで、接触反応により皮膚を刺激してしまう危険性があり、かつ品質低下のため塗っても日焼けが防止できなくなってしまうことも。

4. 使用期限切れを促進する要因は?

それなりに耐光性のある日焼け止めだけど、「中身の入っている日焼け止めの容器を直射日光の下に放置すると、分離するスピードを速める場合があります」とパターソン先生。「なので、きちんと保管することが大切です。海辺であれ、車の中であれ、太陽の下に置きっぱなしにすることによって中身の劣化をもたらし、使い物にならなくなってしまいます」。保管場所としては、直射日光が当たらない涼しく乾燥した場所が最適のよう。

これらをヒントに、家にある日焼け止めをチェックしてみて。心配な場合は、古いものは潔く捨てて、新しいものを買いましょう。お金はかかっちゃうかもしれないけど、皮膚を守ることの方が数十倍大切なはず。

日焼け止めの効果的な使い方

最後に、「日焼け止めの効果的な使い方」について、ニューヨークで認定皮膚科医として開業し、皮膚がん財団で広報を務めるデンディ・エンゲルマン医学博士による解説を<グッド・ハウスキーピング>からお届け。

エンゲルマン博士によると、多くの人が日焼け止めの適正な量を使用していないとのこと。

「容器に表示されたSPFの効果を得るためには、1平方センチに対して2ミリグラムをきちんと塗る必要があります。2ミリグラムを目分量にたとえると、ショットグラス1杯分、大さじ2杯ぐらいです。顔だけなら、5セント硬貨大(直径約2センチ)の量を塗ってください」

スプレータイプの日焼け止めを使うなら、肌が均一の輝き方になるまでを目安にしましょう。また、日焼け止めは2時間ごとに塗り直すのを忘れずに。泳いだり、激しく汗をかいたり、タオルでこすったりした場合は、さらにこまめに塗り直す必要があるそう。

この翻訳は、抄訳です。

Translated by 名和友梨香中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK