先月、カリフォルニア大学バークレー校の研究で、通常の化粧品・シャンプー・ローションなどを3日間使わないだけで、体内の有害化学物質の量が最大45%も減少することがわかりました。

美容製品に一般的に使用されている化学物質のなかには、長期間の使用によりアレルギーの誘発やホルモンバランスの乱れ、発育の阻害、病気の原因となるものがあることがわかっています。

私は前職で某有名シャンプーの材料を目撃してから、「私はこれを毎日頭皮にすりこんできたのか!」と急に怖くなり、2年ほど前からシャンプーはやめて、お湯でしっかり汚れを落としています。もともと整髪剤は使わないし、脂性でも乾燥肌でもない「なんでもない体質」だからか、シャンプーをやめたところで何も変わらず、逆に「今までなんで毎日シャンプーしてたんだっけ」と疑問に思うぐらい。笑

シャンプーを辞めた一方で、過去10年間ほぼ毎日、基礎化粧品を顔に塗ってきた私。今回のカリフォルニア大学の研究結果を見て、自分が今使っている基礎化粧品(ちょっと高めのいいやつ)にはなにが入っているのかチェックしてみました。

するとまあ当然のように、合成界面活性剤、酸化防止剤、合成香料、漂白剤、防腐剤などの添加物がずらっと記載されています。なかには発がん性が疑われている成分も。

私のような「なんでもない体質」の場合、例えばシャワー後に肌が一時的に乾燥するのと、こうした添加物を毎日欠かさず肌に擦り込むのとでは、結果的により害が大きいのはどちらなのだろうか。

例えば美容部員のお姉さんと話していると、「基礎化粧品は必須」という前提のもと話が進み、お手入れをやめたら一瞬で肌が老化するんじゃないか!?という恐怖感すら与えられるけど(笑)、皮膚科に行けばヒルドイドやプロペトを処方され、肌を潤わせたいなら水を飲みなさいと言われる。

そもそも、うちの夫は30年以上なにも塗らずに生きてきて、肌は潤っている。さらに思い出せば、キリスト教の女子校時代、高価な基礎化粧品なんぞ使わず毎日すっぴんのシスターたちは、みんなお肌がツルツルだった…。ネットで調べると、化粧品ブランドやコスメ販売サイトなどは詳細に基礎化粧品の重要性を説いているし、一方で基礎化粧品は逆に肌に良くない、という医師や専門家の説明もたくさん出てくる。

もう誰を信じればいいのー!というわけで、1カ月間、体を張って基礎化粧品をやめてみました

条件はこちら:

①もともと顔はぬるま湯のみで洗うので、引き続き洗顔料や石鹸は顔には使わない

②メイクは目元のみ。お湯で落ちるタイプのものを使い、どうしても落ちきれないときだけ、ポイントでクレンジングを使う

③肌が乾燥した感じがしたら、保湿のためにアルガンオイルをものすごく薄く塗る

3月16日、どきどきの1日目。クレンジングが肌の乾燥を招きそうでどうしても避けたいため、日焼け止めとマスカラのみで過ごす。メイクが薄いため幼く見えるのか、今年30歳になるというのに40代後半ぐらいの女性に「お嬢ちゃん」と言われる。

2日目。起床後、特に問題なし。肌も普通で、乾燥した感じもない。ちょっと拍子抜け。

ここから一週間、備忘録としてメモをつけてたんだけど、あまりに変化がなさすぎて途中でやめる。

早送りで3月27日。新婚旅行でモルディブへ。旅行先に基礎化粧品を持っていかなくていいというのは地味に助かる(笑) 毎日ダイビングに行って海に入っていた上に、日焼けもしたけど、特に肌の状態は変わらず。常夏の湿気がいい具合に作用したのか、顔が全く乾燥しない。アルガンオイルも使用せず。

一週間で帰国。まだ肌寒い東京に戻ってきて、急に肌が乾燥したらやだなーと思っていたけど変化はなし。むしろ基礎化粧品を塗っていたときは、シャワー後に肌が乾燥する感じがあり、「あっ早く保湿しなきゃ」と思っていたけど、いつのまにかそれがなくなっていて、シャワー後になにも塗らなくても平気なことに気づく。で、そのまま1カ月経過。

もっとこうトラブルが発生するドラマチックな展開を期待していた(?)のに、基礎化粧品をやめてもなにも変わらない、という逆に衝撃的な結果に。長年だとどういう変化があるのか現段階ではわからないけど、私の場合、少なくとも1カ月は使用しなくても平気だったことがわかりました。お金もかからないし時短で快適なので、とりあえずこのまま使わずに過ごしてみようと思っています。

実験では3日間で有害物質を45%カットできるという話だったので、1カ月で一体どれぐらいカットできたのかを妄想するとちょっと幸せ。体質にもよると思うので、安易に全員にオススメはできないけど、シャンプーや基礎化粧品など「これって言うほど必要なのかな?」と思っている人はぜひ一度お試しあれ。

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