ファッション広告のモデルたちはスリムで常人離れしていて、普通の体型の人たちがマネしてもどうせ美しくは見えないし…なんて思っていませんか?
そんな、ハイファッションは「スタイルのいい人たちだけのもの」という固定観念に立ち向かう実験を取り上げたのが、コスモポリタン アメリカ版の記事。その実験とは、<BuzzFeed>が制作したビデオの中で、プラスサイズのモデルたちがファッション広告を再現するというもの。
2016年のファッション広告の中からプラスサイズモデルたちの再現する作品が選ばれ、メイクやセッティングまで丁寧に作り込んだ結果、全員が目を丸くするほど素敵な仕上がりに。ただ広告を再現する、というだけでなく、すべてのサイズの女性は美しくなりうるのだ、ということを再認識できる内容。
まずはこちらの動画をご覧あれ。
「ファッション広告はかわいい夢の中の世界だわ…私とは無縁のね」と語っていたクリスティンさん。「私はジジ・ハディッドのトミー・ヒルフィガーの広告を選んだわ。コートはいろんなものを隠してくれるから」。
でもいざ撮影してみると…
「信じられない! すごいわ! これは私がジジ・ハディッドに近づける限界まで到達したって感じね」
「成長するにしたがって、自分が美しいと感じるのが難しくなったの。自分の体が受け入れられないものに思えたわ」と語るのはケルシー・ローズさん。「私が再現するのはエージェント・プロヴォケーターの広告よ。胸が大きくたって、ムチっとしてたって、カッコよく見えるって証明できることにワクワクしてるわ」。
仕上がった写真を見た彼女の感想は…
「私は自分がセクシーだとは思ってなかったけど、この写真ではセクシーだわ。気分がいいわね」
「他の子たちはかわいくてスリムなのに…自分だけ蚊帳の外だったわ」と話していたダニカさん。「私が再現するのはケイト・スペードの広告よ。すごくかっこいいの。背が高くて痩せていて…」
そんな彼女も見事に変身!
「素敵! この写真の私、かっこいいじゃない!」
ケイシャさんは「自分には無理だって思ったわ。私が再現するのはカルヴァン・クラインの広告よ…寝てるように見せるのは大変、モデルって楽な仕事じゃないわ」とコメント。
でも実際にやってみると…
「信じられない。本当に、やった自分を誇りに思うわ。こんなこと自分にできるなんて思いもしなかった」
続いてはバーバリーの広告にチャレンジした、シェリダンさん&ジャズミンさんのペア。「モデルの子たちは痩せていて、色白で…。"こういう風に見えないといけないんだ"って思ったわ」と語るのはシェリダンさん。
一方ジャズミンさんは、「多くの女の子たちが、自分とメディアを比べてるって思ったわ。私はこの広告に出たかったの。モデルの1人は(私みたいに)頭を刈り上げてるけど、病気みたいに細いから」とやる気満々。
そして出来上がった写真を見た2人は…
「わー! この写真の私たち、見てよ! いい感じじゃない? ねえ?」
モデルの1人、シェリダンさんは撮影を経て、「すべての女性が、ネット上のお節介なユーザーにあれこれ言われずに、自分自身を美しいと感じる権利があるのよね、自分の見せ方って大事なんだわ」と思ったそう。「どんな体も特別なのよ。大事なのは本人がそれを素晴らしいと感じることだし、それが全てなの」。
また、ケルシーさんは、「ファッションはみんなのものなのよ」とコメント。本当にその通り!
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 山下 英子