職場の先輩や年配の女性を見て「あの人、ちょっと疲れてる? もしくは少し老けた気が…」と感じたとき、自分もそうなってしまうのでは…と不安になるのが「シワ」。30代前半くらいまでは「法令線にファンデが溜まる」「目の下に細かいシワが出てきた」くらいかもしれないけれど、実は「シワ」って早めに手を打つことが重要なんです! そんな「シワ」の最新ケアについて、女医の慶田朋子先生に教えていただきました。

お話を伺った慶田朋子先生

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銀座ケイスキンクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。女性の悩みに誠心を込めて向き合う丁寧なカウンセリングも高い技術も日本屈指。TVや女性誌など、多くのメディアでも活躍中。

シワは種類によって原因や対策が違う!?

シワはいろいろな場所にできますが、大きく分けて3種類あり、それぞれ原因が変わってきます。

乾燥ジワ・・・いわゆる目の下の小ジワや薄いちりめんジワのようなもの。パウダーを乗せると目立つもので、コスモ読者の中でも悩んでいる人も多いはず。

表情ジワ・・・おでこや眉間など、表情を作ることで癖付けされ、定着してできてしまうのがコレ。顔をしかめる癖や目だけでモノを追う癖がある人は要注意!

深いシワ・・・年配の方に見られる深く刻まれたシワや法令線などのシワは真皮のコラーゲン線維と筋膜や顔面靭帯の老化が原因。皮下脂肪が重力に負けて落ち、たるみができることでシワはどんどん加速します。

さて、この3つの中で、自分でケアできるのは一体どれだと思いますか?

答えは乾燥ジワのみ。乾燥ジワはシワ対策のスキンケアを使うことで目立ちにくくなります。また、表情ジワは癖を直すことで軽減することはできますが、直接的なケアが自分では難しいのが現実です。

美容皮膚科でできる最新のケアって?

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※写真はイメージです

いまどきの施術は切ったりせず、レーザー、高周波、超音波などの照射系治療注射・注入系治療が主流

照射系治療というのは、レーザーや光、超音波、高周波などを皮膚に照射し、コラーゲン線維やヒアルロン酸を再生させることが目的。ダウンタイム(腫れや赤み、メイクができない状態)がほとんどないものが多く、シミやニキビ、赤ら顔などの色むらの改善はもちろん、シワ・たるみ・毛穴の引き締め・小顔治療など、目的に合わせて機器を選択します。人知れず肌質を改善でき、若返り効果も高いので人気の高い施術とも言えます。様々な照射機器があるので、ドクターと相談しながら、自分に合うものを選びましょう。

もうひとつが表情ジワに効く「ボトックスビスタ®注射」深いシワや凹みを持ち上げリフトアップ効果もある「ヒアルロン酸注入」。針を使うため、麻酔を使いますが、ダウンタイムはほとんどありませんし、悩みのポイントを集中的にケアできます。「何かを顔に入れるなんて!」とちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、安全性が高く、高品質な製剤を厳選しているクリニックを選べば心配ご無用。特にボトックスビスタ®注射は、シワへの予防効果が高い施術のため、20代中盤から取り入れるのがベストなんです。

美肌の人ほど美容皮膚科頼り

お肌の曲がり角と言われる25歳を境に、シワをはじめとするエイジングサインはどんどん加速していきます。アラフォー、アラフィフという世代になっても若々しい肌でいる人たちが声を揃えて言うのは「20代のうちから美容皮膚科で定期的にケアをしている」ということ。また、"年齢を重ねて悩みが深くなってからでは費用も時間も数倍かかる"というのも真実。

今や昔と違い、美容皮膚科も敷居が高いイメージはなくなり、エステ感覚で通えるようになっています。美的センスの高い医師と出会えれば、自分の肌状態を客観的にチェックしたうえで、ドクター目線で自分に必要なケアを教えてもらえます。自分のライフスタイルに合った「かかりつけの肌の先生」を探してみるのが良さそうですね!