ニキビが出やすかったり、お肌が敏感だと、新しい化粧品を使うときはちょっとドキドキ。

「吹き出物が出てきた、もうすぐ生理だから? それとも最近試した新しい保湿液のせい?」、「白ニキビが~! 昨日飲んだマルガリータが悪かった? それとも新しいハイライターが原因?」と悩んだ経験がある人もいるのでは?

そして結局、本当の原因がわからないままだったり…。そこで、どうしたら原因をつきとめられるのか、コスモポリタン イギリス版が皮膚科医で吹き出物の専門家モナ・ゴハラ博士に質問。コスメがわたしたちの大切なお肌に悪影響を与えているかどうかをチェックする方法を伝授してもらいました。


【INDEX】

  1. 最近何か大きなできごとがあった?
  2. そのニキビは「普通」?
  3. 有効成分入りの「薬用化粧品」の場合

1.最近何か大きなできごとがあった?

真っ先に新しい化粧品のせいにしたい気持ちはわかるけど、肌の不調にはさまざまな理由が考えられるそう。たとえば環境の変化、ストレス、ホルモンの変動、食事、精神面、遺伝、そして、新しい化粧品など。

だから最近あなたが彼氏と別れて、睡眠不足の上に1週間チョコレートをやけ食いし、そういえば新しいフェイスクリームも買ったわ、といって使ってみた場合、ゴハラ博士のアドバイスは、「まず一番疑わしい理由を探してみてください。それから2、3週間おいて、またそのクリームを試してみましょう。その頃には心身も落ち着いているでしょうから」とのこと。

2.そのニキビは「普通」?

「ここで普通というのは、"自分にとって"という意味。誰にでもその人にとって出やすいお肌のトラブルがあるものです。おでこに小さな白ニキビが出がちだとか、あごのラインによく化膿したブツブツができるとか」と、ゴハラ博士。

となれば、自分にとって何が異常かもわかるはず。たとえば今までにない、頬骨の上に現れた大きなニキビや、あご先に出たざらざらして赤くウロコっぽい斑点など。

「もし今まで自分の肌にほとんどできたことのないようなものなら、特に、いつもは問題ない場所に出てきたのなら、新しい化粧品が原因という疑いは大いにあります」

では、せっかく買った高級クリームを、即座にゴミ箱に捨てなければならないの?

「もし新しい商品を使い続けて、吹き出物が1週間か2週間でき続けるようなら、使うのをやめてください。目安として、ある商品がヒリヒリしたり、かゆみを起こしたり、かさついたり、吹き出物が出るなら、それはあなたの肌に合っていませんから、使用はやめましょう」

ただし、次に述べる「3」のように、例外のパターンもあるそう。

3.有効成分入りの「薬用化粧品」の場合

「化粧品の中には有効成分を含むものがあります。たとえば過酸化ベンゾイル、レチノイド、サリチル酸(BHA)、ビタミンCやEなど。これらは皮膚の中を直接変化させるものです(日本だと厚生労働省の定めた医薬品、有効成分の入った薬用化粧品、または医薬部外品がこれにあたり、パッケージに表示されています)。

例として、レチノールは皮膚に染みこんですぐに細胞の再生活動を活性化させますし、ビタミンCは皮膚の中のコラーゲン生成を増やします。こうした有効成分は実証済みの成分で、お肌全体を大きく変えるもの。シワやシミ、赤み、吹き出物などを治してくれるのですが、使用を始めてすぐには、よく一時的に吹き出物ができます(『好転反応』と言われたりする)。これは、お肌のケアでよく言われる、良くなる前に一時的に悪化する現象です。

誰もが好転反応のニキビを経験するわけではありませんが、もしニキビのできやすい人なら、新しい薬用化粧品を試してから数週間後に吹き出物ができても焦らないでください。たぶん1、2週間で治まります。基本的にこうした商品は皮膚が自然にはがれるプロセスを加速して、奥にひそんだ皮脂や汚れを、いつもより早く皮膚の表面に出しているのです。後々になって出てくるより、今ニキビが出てしまった方がいいでしょう?」

ニキビ判断法
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まとめると、もし最近特に目立った事件はなく、使ったのが「薬用化粧品」でもなく、よく見かけるいつもの場所にできたニキビなら、おなじみの吹き出物だということ。その上でまだ原因のひとつとして化粧品が疑える場合は、3週間使うのをやめて、その後にまた3週間使い続けてみて。再びニキビができたなら、それが答えみたい(※肌荒れがひどい場合は、自己診断せず専門家に診てもらうこともお忘れなく)。

自分に合った化粧品を使っていきましょう!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Noriko Sasaki (Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK