今回、デリケートゾーンのお手入れの重要性と、そのケア方法について教えてくれたのは、幅広いメディアで活躍する産婦人科医の宋美玄先生。

「自分のデリケートゾーンを見たり、触ったりしていない女性が多すぎます! デリケートゾーンや月経、アンダーヘアのケアについてをタブー化せず、向き合いましょう」

宋美玄先生

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産婦人科医、医学博士。『とくダネ!』(フジテレビ系)の木曜日レギュラーコメンテーターをはじめ、幅広く活躍。セックスや女性の性、妊娠についてなど、女性の立場からの啓もう活動を積極的に行っている。『女医が教える本当に気持ちいいセックス』シリーズをはじめ、著書多数。

1. 見る、触ることからはじめる

「まずは、自分のデリケートゾーンがどうなっているかを把握するためにも、見る、触ることが大切です。それは、お肌の状態をチェックするのと同じこと。健康な状態を知っていないと、痒みや湿疹など何かしらの症状が現れた時に判断することができません。カタチや色、毛量など、自分のデリケートゾーンをよく知りましょう」

2. タイトなボトムスは避ける

「デリケートゾーンは、言ってみれば粘膜なので、とても繊細。ちょっとしたことで、かぶれてしまうことも…。デリケートゾーンのトラブルで一番多いのが、下着などによるかぶれです。小さめの下着やスキニーボトムなどは、繊維と粘膜がこすれて傷つけてしまう可能性があるのでご注意を。タイトなコーディネートが多い人は、ラフなシルエットの日を作りましょう。オシャレさはイマイチかもしれませんが、下着はボクサータイプがおすすめです」

3. 排泄後は柔らかい素材で拭く

「汚れが残っていたり、トイレットペーパーが毛に絡まっていたり…、実は排泄後の処理がきちんとできてない人が多いんです。とはいえ、ゴシゴシと拭くのは禁物! 足をしっかり開いて拭きやすい体制をとり、柔らかい素材で優しく拭きましょう。そして月経時には、仕上げにデリケートゾーン専用のウェットティッシュで拭くのがベターです」

4. 専用ソープを使って洗う

「先ほどもお話したように、デリケートゾーンというのは粘膜です。口の中をボディソープで洗わないように、デリケートゾーンには専用のソープを使って洗いましょう。専用の洗浄シートで拭き取るのでもOKです」

5. おりものシート、生理用ナプキンはこまめに替える

「デリケートゾーンは清潔に保つことが大切。シートやナプキンをつけていると、湿気がこもって菌が繁殖しやすくなるので、こまめに替える必要があります。最近徐々に浸透しつつある"経血カップ"は、医療用にも使われているシリコン製なので、衛生面でも快適さからもオススメしたいアイテムです」

6. アンダーヘアは短くカットするか脱毛を!

「アンダーヘアを伸ばしっぱなしにしていて、排泄後にトイレットペーパーが絡まったり、月経時の血が固まってこびりついている人もたまにいます。さらに、毛穴があるところに起きやすい"毛嚢炎"になる可能性も…。清潔さを保つためには、短く切りそろえるか脱毛するのがベスト! ビキニラインよりも、I、Oラインの処理の方が重要です。またカミソリでの処理は、トラブルを引き起こしやすいので避けましょう」

7. セックス後の排尿は忘れずに!

「セックスをした後は、菌が繁殖しやすい状態。必ず排尿し、シャワーで流すのがベスト。シャワーができない状況だった場合は、せめてデリケートゾーン専用のシートで拭くことをおすすめします」

8. 違和感がある時は目視で状態を把握

「痒みがあっても、数日で症状が治まるなんてことはザラ。さらにデリケートゾーンを確認した時に、いつもと変化がなければ特に問題はないと思いますが、不安なようなら病院へ。一方で、目視したときにブツブツができていたり、いつもと色が違うなどの変化があった場合は病院で受診してください」