髪は女の命! 誰しもがそんな乙女ゴコロを抱いているものの、年齢と共に髪の状態が変化していくのは避けようのない現実。白髪や、ごわつき、パサつきが気になり出した時、ちょっと若く見せたくなって、市販のカラーリング剤につい手を伸ばしたくなるかも…。でも、色の入れ方しだいでは、かえって老けて見えてしまう可能性もあるそう。

そこで<Good Housekeeping>が、ヘアカラーのプロたちに、老けて見えがちな間違ったカラーリングについて調査。より若々しくなるために、以下の6つのポイントをチェックして!

1.髪に入れる色が均一的

「1色だけで変化をつけずに、のっぺりとカラーリングしてしまうと、かなり重苦しくなって、とても老けて見えてしまいます」と話すのは、ロンドンの有名ヘアサロン、<ポール・エドモンズ>で施術を行っているジャック・ハワード氏。「カラーリング剤を1箱買って自分で髪を染めたり、同じ色を重ねたりしようとする人は、この落とし穴にはまりやすいのでは?」とのこと。

ハワード氏がおすすめするのは、美容院へ行き、ヘアカラーの担当者に「立体的になるように色を入れてください」と注文することなのだそう。「太陽の光が当たると思われる部分には、絵を描くように明るい色を入れ、自然の輝きに似せると、いちばん美しく仕上がります」。

2.若いときの髪色にこだわる

白髪を退治するには、白髪になる前の地毛の色に染めるのがいちばん、と思ってしまう気持ちはわからなくもありません。けれど、それは間違いだと指摘するのは、ロンドンのケンジントンなどに店舗を構える人気サロン、<ジェイミー・スティーブンス>のクリエイティブディレクターであるアシュリー・ホッジさん。

「髪の色素が失われていくのと同様、実は肌の色素も失われていくのです」とアシュリーさんは言います。「ゆるやかな変化ではありますが、髪の色は、肌の色素の減少を考慮して決めていくといいでしょう」。

基本的には、歳をとるにつれ、肌のトーンが明るくなっていくので、髪の色も明るくしていくのが良いとのこと。

「初めて白髪を見つけたら、まず美容師さんには、白髪を目立たないようにしてくださいと頼むのがベスト。そこから年月をかけて、明るく自然な色に変化させていくのがおすすめです」とアシュリーさん。「そうやって作る髪色が、あなたをきっと若々しく見せてくれるはず。昔の髪色に戻しても、今のあなたの新しい肌の色には合わなくなっていると思いますよ」。

3.白髪を染めずにそのままにしている

白髪を受け止め、誇りを持って、グレーヘアを貫く女性も多くいます。たとえば女優のジュディ・デンチ、ヘレン・ミレン、メリル・ストリープなど。彼女たちを見れば、グレーヘアがとてもシックでゴージャスであることは一目瞭然!

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けれど、レッドカーペットの上で燦然と輝く銀髪と、鈍く沈んだグレーヘアとでは、天と地ほどの差が。

「そのままのグレーヘアでは、色に深みがありません。重苦しく見えないようにするには、あたたかみを感じる色を入れる必要があるのです」。そうアドバイスをくれたのは、ロンドンのチェルシーなどに店舗を持つ人気サロン、<ハリズ>のクリエイティブカラーリスト、フランチェスカ・ディクソンさん。

「でも、グレー系を選ぶ女性は、あたたかみのある色を避けたがる人が多いような気がします。ここはぜひ美容師を信用して、髪色を任せてみてください!」とのこと。

4.ブリーチでグレーヘアにとどめを刺す

グレーヘアは、大切に優しくケアしなければならないほどデリケート。そのグレーヘアをブリーチするというのは、あまり良いアイデアではないよう。

ブリストルなどに店舗を構える人気美容院、<グロッグス・サロン>のジョー・ヘミングス氏によると、「グレーヘアにブリーチをしてしまうと、傷みがひどくなりがちです。色が明るくなりすぎたり、切れ毛を起こしたりしないように注意しないと、余計に老け込んで見えてしまいます」とのこと。

色を変えた後のグレーヘアには、傷みを修復するタイプのトリートメント剤をたっぷり使ってあげることを忘れずに! ヘアマスク、ヘアオイル、修復効果のあるシャンプー&コンディショナーなど、いろいろある中から上手に使ってみましょう。

5 顔周りに黒々とした色を使う

ジャック・ハワード氏によれば、これは絶対にNGなのだとか。

「腕の良いカラーリストは1色でのっぺりとは染めません。ダークブラウンのシェードが、後ろから前に向かって徐々に濃くなるような自然なグラデーションを作るのです。そうすることで顔が引き立ち、髪も輝きと深みが感じられる色合いになり、ぐっと変わってくるはずです」

ヘミング氏も、「顔まわりは、強すぎず、淡いシェードにしたほうが、顔の印象がすっきりし、瞳もいきいきと見えると思います。暗すぎる色を使ってしまうと逆効果。げっそりとした覇気のない顔に見えてしまうので要注意!」との意見。

6.時代遅れの太めのハイライトを入れている

2000年代初め頃の流行りを思い出してみると、ガールズグループの子たちが、ストライプ状に太めのハイライトを入れていましたよね? 

しかしながら、「ホイルを使うハイライトは古くさいイメージになります。ストライプ状のハイライトは、もはや素敵には見えません」とハワード氏。今オススメしたいのは、髪に手描きをするように、自由にハイライトを入れていく"バレイヤージュ"という手法なのだそう。

「最近のセレブリティに、ハイライトをストライプ状に入れている人は見当たらないはず。それぞれの髪のふさわしい位置にハイライトを入れるようになったからです。そうすることで、髪が伸びてもおかしいことにはならないし(なので、メンテナンスも楽)、とても今どきのイメージになって、若々しい雰囲気に仕上がります」

以上、6つのポイントを念頭において、ヘアカラーを駆使した魅力的な髪を楽しんで♡

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)

Good Housekeeping UK