どこも調子の悪いところはないのに、実はガンに侵されていた…そんな衝撃の体験をInstargamでシェアしている勇気ある女性を、コスモポリタン イギリス版が紹介しています。

それらしき兆候や症状もなく、オーストラリアのシドニーに住むカースティン・プレトリウスさんを突如襲ったガン。肉親にもガンを患った人はいなかったというカーティスさんの病気が発見されたのは34歳の時。フィットネス生活はうまくいっているし、夫婦の絆は強く、2人の娘はすくすく育ち、母としての人生も絶好調――そんな日々の中で、幸福感に包まれていたという彼女。

下の旦那さんとの写真も、まさに幸せに満ち溢れていた頃に撮られたもの。ところがこの時すでに、カースティンさんの右の胸には腫瘍が3つもあり、リンパ節にも転移していたそう。しかし本人いわく、「まったく自覚はなかった」とのこと。

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この写真の私のカラダには、もうガンがあったの。この時はまだ知らなかっただけ。皮肉なことに、この年は健康状態もフィットネス生活も最高潮だと思ってた。34歳になったわたしは健康で丈夫だと感じていたし、自分に満足していた。結婚生活も幸せいっぱいで、子どもは元気に成長している。すべてが輝いていたわ。ただ、自分では絶対異常はないと思っていたけれど、念のため毎年の健康診断には行ったの。そこでなんと、"しこり"が見つかって…。

これは結婚10周年記念の時に撮った、楽しいホリデーでの写真。今見て思うのは、「カースティン、あなたの胸には3つも腫瘍があるのになぜ気づかなかったの? リンパ節に移っているのも感じなかったの? 具合は悪くなかったの? なにをぼさっとしていたのよ!」ということ。

でも本当にわからなかったし、何も感じなかったの。もしドクターの検査がなかったら、未だに気づくことはなかったでしょう。新たなフィットネスの目標を達成し、抗酸化作用のある食品を選んで、ヴィーガン食の暮らしを続けていたと思う。娘たちにもヘルシーな食習慣を身につけなさいと言い聞かせて、家の中は化学物質を使わずに掃除し、"みんなもエッセンシャルオイルを使えばいいのに"、なんてのんきに考えていたんじゃないかしら。

でもその間ずっと、ガンは着実に育ってた。だからみんなも、自分の胸をチェックして。自分のカラダを知ってほしい。ガンは誰にでも起こりうるのだから

このコメントからわかるように、カースティンさんはとても健康に気をつけて暮らしていた様子。また、セルフチェックをさぼっていたわけでもないのだとか。

「ときどき胸のセルフチェックをしているつもりだったけど、やり方がまずかったのか、何も感じなかったんです」と<デイリー・メール>に語ったカースティンさん。ドクターがしこりを見つけてからも、仰向けに寝て腕を頭の上まで伸ばした状態でないと、自分でそれを把握することができなかったそう。

ウィッグは頼れる! 気分に応じて使い分けているの。

でも今、カースティンさんは病気をしっかり自覚し、治療に励んでいるそう。さらにInstagramのアカウント(@kicking_the_big_c)を立ち上げ、乳ガンと闘う仲間たち、そしてすべての女性に、寛解への道のりを公開中。

そこにあるのは、"剃髪パーティ"からウィッグ・ショッピング、そして右胸の乳腺切除、化学療法に至るまで、いいことも悪いことも、すべてをシェアする力強い彼女の姿。

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とはいえ、時には辛い気持ちを告白することも。カースティンさんはこのように語っています。

「惨めになりたくないし、周りの人を惨めな気持ちにさせるのもイヤ。もちろん暗くなる日だってあるし、沈んだ気分のときもあるのはみんなと同じ。でもそんなときこそ強がって、平気な顔でやり過ごすのよ」

そんな彼女にとって、旦那さんの存在が何よりも大きな支えとなっているよう。

「どういう人といっしょにいるかも大事ね。ポジティブにならざるを得ないような人の近くにいるようにして、こんな状況でも笑えることを見つけるようにするの。主人はそういった面で、本当に素晴らしい人。彼も内心は辛いはずなのに」

思い通りの人生とはいえないけど、いつでも魔法の瞬間は訪れる。

治療にも人生にも前向きに歩む彼女が今、すべての人に知ってほしいこと。それは、"ガンは明確な形で現れるとは限らない"ということ。そして健康的で、食事に気をつけ、化学製品を使わない生活を送っていたとしても、病気にかかることはあるし、セルフチェックを怠っていい理由にはならない、ということ。

ガンのおかげで丸刈り。こうなったら、今までの自分をまるごと変えなくちゃいけない。鏡に映るのが自分じゃないように見えるときに、動じず自信を持つのは本当に大変。ガリガリにやせて顔色は悪く、疲れて、その上に髪がないなんて。でも人生は続くし、半年間も隠れるように暮らすのは嫌。だから、明るい太陽のようなパシュミナを着て、大きなイヤリングをつけ、心が浮き立つきれいなピンクのリップを塗って、顔には極上の笑顔を浮かべたのよ。"古いものを捨てなければ新しいものは手に入らない"から。

カースティンさんの勇気あるメッセージが、1人でも多くの女性の早期発見に繋がりますように。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Noriko Sasaki (Office Miyazaki Inc.)

COSMOPOLITAN UK